こんにちは!ノアです。
暴れん坊だった
やんごとないお生まれの
短足ダックのお話をします。
あんなに短い足なのに
ダックスフントは
もともと猟犬です。
一緒に遊んでいる時には
かなり加減をして
走っていたようですが
愛嬌のある短足でありながら
真剣に走り出すと
おそろしく早く
子どもの足では
とても追いつけませんでした。
目の当たりにした実力
私ではどうにもならない状況で
奴の真の実力を
思い知ることになったのは
予想もしなかった場面ででした。
空は青天
気持のいい風が
頬を通り過ぎる
そんな日曜日のことです
同僚と魚釣りに行く父を
散歩がてら一人と一匹で
送っていきました。
待ち合わせ場所で
父は仲間と合流
私はそこから
クルト(短足)と家に帰る
はずだったのですが
どういうわけか
クルトが父の背中に向かって
何度も吠えるのです。
連れて行ってもらえると
思っていたのに
置いて行かれたからなのか
何か危険を察知したのか
(因みにこの後おきた事故はなし)
「だめ!帰るの!」
私は奴の首に通した
リードを引っ張りました。
ところは奴は
リードで顔にしわが寄るほど
短い四つ足を踏ん張って
抵抗するばかりか
ぐりぐりと首を回して
「フン!!」と
リードから首を抜いたのです。
走り始めると
クルトはそのまま
父の後を追って
車道を走りはじめました
「クルト!!」
私は必死に追いかけました。
車が来て
クルトが跳ねられたら
どうしようかと
それだけを考えていました。
私の悲鳴を聞いて
歩いていた知らない青年が
奴を止めようとしてくれましたが
奴は青年の手をすり抜けて
なおも走りました。
小さくなっていく
クルトにいつの間にか
こぼれてくる涙をぬぐい
私がなおも叫び続けていると
クルトがふいに
止まったのです
理性が戻った?
クルトに何が起きたのか
今もわかりません
とにかく奴は足を止め
この隙に!
と私は確保に走りました。
奴は私を振り返り
「ヘヘッ!」
と自分の鼻先をぺろりとなめ
なにごともなかった顔で
シッポを振りながら
走ってきました
そして私に
しこたま叱られても
「ヘヘッ!」
という顔をしていました
これが1度目の出来事です
2度目の出来事
それから間もなくのことです
2度目の事件が
私を襲いました
家の近くに宅地造成中の
グランドのような土地が
あり
まだ区画の縄も張られていない
そこは子どもにとって
最高の遊び場でした。
その朝私は早くに目が覚めて
クルトを連れて散歩に行きました
いつものように
造成中の土地で
奴のリードを外して
走って遊んでいると
一台の車がどこかから現れ
100mくらい
離れたところで止まりました。
左側面をこちらに向けた
車の向こうで
ドライバーがおりたのが
わかりましたが
あまり気にしていませんでした
黒い犬たち
クルトの吠え声で
視線を車に走らせると
車の後部をまわって
すらりとした足の長い犬が
しかも3匹
姿を見せたのです。
瞬時にドーベルマンだと
わかりました
ドーベルマンは
あの全身が黒い
ばねのようにしなやかに走る
きれいな犬です
本などで見ると
飼い主に従順で頭が良く
警備犬として改良された
犬種のようですが
その頃も犬の本で
ドーベルマンを知っていた
私の脳内では
ドーベルマン=襲ってくる犬
という認識でした
声ひとつなく
ドーベルマンは
ちょっとこちらをうかがって
3匹とも声も上げずに
向かってきました
私はクルトを
抱き上げようとしましたが
時すでに遅し
何と奴は
短足でありながら
単身で吠え
ドーベルマンに応じたのです
ドーベルマンはどちらかと言うと
悠々とした感じでした
実はクルトも
相手に負けないくらい
凛々しい雄姿だったと
私の記憶が語っています。
そして私はやはり
クルトを止めようと
叫んで走っていました。
見事な調教成果
4匹の距離が
50mくらいに迫った時
向こうの飼い主が
気が付きました。
すぐに鋭く指笛が鳴り
ドーベルマンがうそのように
ピタリと止まりました。
そして次の合図で
向こうの3匹は
見事に向きを変え
車に向かって戻ったのです
クルトの反応
ドーベルマンが飼い主の
車に戻るのを見ながら
なんと!
調教していない
お行儀の悪い
私の言うことなど
聞いたことのない
クルトも止まったのです。
その後クルトは
吠えも動きもせずに
鼻を高くあげて
匂いを確かめていました
そして車が走り去ると
やっと奴に追いついた
私の手をなめました。
「安心して
もう大丈夫だよ」
そう言っているようでした。
飼い犬の認識
最近は犬を子どものように
可愛がる人や
犬と飼い主と
どちらが上位か
わからない関係が
生じていると
見聞きします
クルトは当時には珍しく
室内飼いでしたが
最低限のしつけだけで
トラブルなく飼える犬でした。
特に乳幼児など
弱い者には
吠えることも
飛びつくこともせず
しっぽを引っ張られても
怒ることもなく
ただただ遊んでもらうことを
喜んでいました。
そんなことを思い出すと
彼は私のナイトの
つもりだったの
かもしれないと思います。
たしかに彼は
その小柄な体に関わらず
勇猛果敢な
頼れるガードマンだったのです。
いかがですか?
あなたも愛犬と
素敵な関係を
築けていますか?
短足ダックのほかの話しは こちら
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