暴れん坊ダックスフント物語 気になる閑話

ドウなっが! アシみじっか! ママと別れて

こんにちは!ノアです。

胴長短足今日も行く~

 

Long,Long ago

今日のタイトルを見て
『もしや⁈』
とちょっと心が躍った

 

あなた!

 

あなたは過去に素敵な時を過ごしたか
若しくは今過ごしている人ですね?

 

そうです!
奴、犬のダックスフントの話です!

さあ、はじめましょう

Long, Long ago.....

 

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こちら からご覧ください。

 

奴はみかんの段ボール箱に入ってやってきた

なにやらガサガサ音のする
みかんの段ボール箱

 

「開けてみろ」と父に言われても
不気味な怪しさを感じて

手を出せない私の代わりに
段ボール箱を開けたのは兄でした。

 

奴はきょとんとした目で私たちを見上げ
父が外に出すとまず母に飛びついて挨拶

 

続いて兄に飛びついて挨拶

 

なかなか礼儀正しい奴ではありましたが

その時の私の心の声は

『うそだ!子犬飼うって言ってたのに、
こいつ大きいし!』でした。

 

考えてもみてください。

 

こちらは小学校の低学年。

 

子犬というのは産まれたばかりの
ちびっことばかり思っていたのに

奴は生まれて2か月目。

 

少なくとも乳離れに問題ない
大きさにはなっており

私には子犬に見えなかったのです。

 

そこで私は

ちびっこじゃない犬は怖い
→ 飛びつかれたら噛まれる

→ これからずっとこいつは
うちにいるのか???

 

そんなことを考えながら

奴があがれないソファーの上に
正座していたのです。

 

しかし礼儀正しい奴は

どうしても私にも
挨拶をしなければと思っていたらしく

 

(私はいえいえ、
お気遣いなくだったのですが)

 

いつまでもソファの縁に前足をついて
しっぽをふりふり愛想をふりまき続けました。

 

そしてあろうことか
「クーン」と悲しそうに鼻を鳴らして

私はとてもかわいそうなことをしているのか?
という罪悪感にかられてしまったのです。

 

冷静に考えると

 

こいつはこれからもずっと
我が家に居続ける予定であり

 

自分はいつまでも
ソファーの上に居続けられるはずもなく…

 

ここは早々に妥協した方がいい。

 

と私が考えたのだったかどうかは別にして
とにかく根負けしたのは私の方でした。

 

私が椅子からおりると
奴はソッコー飛びついてきて

瞬間『わっ!噛まれる!』
と身構えたのですが

 

私の顔といわず首といわず

ところかまわずなめまくったのです。

 

ほかの家族への
さらりとした挨拶を考えても

最大限の大サービスでした。

 

長い旅路を越えて

みかんの段ボール箱に入って我が家に来た奴が

 

やんごとないお生まれだったと知ったのは
それから間もなくです。

 

知ったきっかけは血統書なるものに書かれている
奴の胴体並みに長ーい

(ただしこの頃の胴体はまだそんなに長くなかった)

名前でした。

 

【クルト フォン ハウス ウインテル ガールデン】

 

これが奴の本名だったのです。

 

小学校低学年の女の子にとってこの名前は
かっこいいと思うはずもなく

なんのこっちゃ???でしたが

ドイツ貴族の家の犬の血統とかで
チャンピオン犬のお孫さんとのことでした。

 

そのやんごとないお生まれの奴が
なぜみかんの段ボール箱に入って

庶民中の庶民である
我が家にたどり着いたのか?

 

奴が生まれたのは北海道函館市
夜景で有名な函館山のふもとでした。

 

警察犬の訓練士さんに飼われていた
やんごとない生まれのお母さんと

転勤族に飼われていたやんごとない生まれの
お父さんの間に生まれたのですが、

 

奴が生まれた時お父さんは
ご主人様の転勤に伴い

函館から570キロ離れた北海道網走市の
我が家の近所に住んでいたのです。

 

私と兄が犬が欲しいと騒いだため

母が古くからの知人だった
奴のお父さんの飼い主に相談し

函館で子犬が産まれたということから
トントン拍子に話が進みました。

 

父が奴を引き取りに行ったとき

奴と奴の妹と好きな方をどうぞと言われ、

 

妹の方はすぐに父の足元に来て
じゃれついてきたところ

奴はおもちゃをくわえて
父など見向きもせず
勝手に遊びまわっていたとか。

 

その元気さを父が気に入り、
かくして奴はみかんの段ボール箱に入った…

 

もとい、みかんの段ボール箱に入れられたわけです。

 

箱に入れられた奴は事態が呑み込めず
しかし奴の母は何が進んでいるのかすぐに悟り

全身での抵抗むなしくケージに入れられ

 

「さすがにかわいそうだった」
とは父の後日談。

 

タクシーで函館駅に着いてから
まずは札幌まで延々と列車の旅。

 

そこからさらに延々と刑務所の街
網走番外地(に住んでいたわけではないが)に
向かってきたのです。

 

当時はのんびりとした時代でした。

 

手荷物料金で犬が段ボール箱に入って
列車に乗れた時代です。

 

途中で入れ替わった車掌さんにも

段ボール箱に入った犬が
乗っていることが引き継がれたようです。

 

途中の駅で乗客の8割方が
おりたところで車掌さんが来て

「箱の中でずっとおとなしくしていましたね。

もうお客さんも大方降りましたし、
外に出してもいいですよ」

と言ってくれたのだとか。

 

(でも、犬嫌いの乗客はいなかったのか?)

 

父の隣の席の人なども
犬好きだったようで

わざわざ通路向かいの
空いた席に移ってくれたので

奴は初めて段ボール箱から出されました。

 

隣りの席にいた男の人と

車掌さん(おーい、仕事はどうした?)
に遊んでもらい

 

なにやら離れた席からも
犬好きの人たちがわらわらと集まり

たちまちアイドル状態になったところ
奴はやらかしました。

 

そこでお漏らしを…

そこはテンションあがりまくりの仔犬のこと

ずっと我慢していたのか
止まる様子はなく

 

慌てる父に車掌さんは

「ああ、いいです。もう終着駅ですし、
どうせ着いたら掃除を(誰が?)しますから」

と言ってくれて
大事にはならずに済みました。

 

これがみかんの段ボール箱入り息子が
我が家に現れた経緯です。

 

ぼちぼち語ります

一時期、ダックスフントは
ペット犬人気ナンバーワンでした。

 

今、再びのブームが訪れる気配があるようです。

 

前回のブームで
ダックスフントの魅力に取りつかれ

1匹目を看取った飼い主たちが
2匹目を求める頃合いとの説もあるようです。

 

私が1匹目のダックスフントと暮らしていた頃

犬というと鎖で外につながれ
食事は味噌汁をかけたご飯という時代でした。

 

春になるとコロコロした子犬が
走り回っている家もあり、

「一匹あげるか?」

と言われると欲しくて欲しくてたまらず
親には「飼ってぇ」コールの連発

そして現れたおぼっちゃま。

 

はじめはご挨拶もできて
礼儀正しそうに(?)見えたのですが

ちゃんと暴れん坊将軍でした。

 

Long,Long ago....

 

プロローグはここまでにしましょう。
このお話の続きはいつかまた。

 

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