毎日素敵に満ちている 気になる閑話

昭和 平成 そして私たちはどこへ向かうのか

こんにちは!ノアです。

2019年平成が終わります。
そこでちょっと
振り返ってみましょう。

 

昭和という時代

2019年

天皇が退位して平成が終わります。

 

昭和時代は第二次世界大戦があり
原爆投下、終戦、

 

戦後の復興、
民主主義教育

高度経済成長期、
日本列島改造論など

 

64年の間に幾つかの
注目するべき大きな変化が
凝縮されていました。

 

しかも時代の流れで
自国の中で起きた変化にとどまらず

 

敗戦によっていろいろな価値観が
強制的に変えられるという

 

大きな転換の
時代でもあったわけです。

 

では、今終わろうとしている平成は
どういう時代だったのでしょう。

 

バブル時代

皆さんもご存知のとおり

平成がはじまったのは
日本がバブル期と
言われていた時代です。

 

バブルとはよく言ったもので

 

私から見ると
なにやらよくわからないうちに

日本中がお金の動きに
踊っていたような印象があります。

 

土地を売買したり、

売る気のない土地まで
眼をつけられ

 

地上げ屋が住民や地主を
恫喝して土地を買い集める

などの事件が頻発していました。

 

銀行はじゃぶじゃぶお金を融資し、

 

企業はこぞって設備投資をして
事業の拡張に乗り出し

 

企業収益も伸びて
労働者の給与もあがり

 

スタミナドリンクのCMで

『24時間働けますか〜
ビジネスマン〜

ビジネスマン〜
ジャパニーズビジネスマン〜』

という素敵な歌までできました。

 

(個人的には
「24時間働けるわけないだろ〜」
と内心で突っ込んでいましたが)

 

若い女性がブランド品を
手にするようになったのも
バブル期からと言われています。

 

女性の足となって
車を駆使するアッシーくん

 

ご飯を食べたい時に
声をかけるのはメッシーくん

 

ブランド品を買ってくれるのは
ミツグくん

 

クリスマスイブには
大学生がバイトで貯めたお金で

彼女と高級レストランで食事をして、
ブランド品をプレゼントし、

 

食事をしたホテルの
スイートルームに泊まる

というのが流行ったようです。

 

パターンにはまったクリスマスが
用意されていないと

愛されていないのではないかと

本気で極めていらぬ心配を
する娘もいました。

 

気が付いたら
最近の女性は堅実だが

バブル時代の
イケイケ女子はどこに行ったのか
と思ったら家にいた(つまり自分の妻)

などと描かれた
漫画を見ると笑ってしまいます。

 

ディスコに出入りするには
ドレスコードがあり

女性はボディコンと
肩パットのワンピース

男性はスーツというのが主流でした。

 

10万円の定期預金が
あれよあれよと利息がつき

気がついたら数年で14、5万円台に。

 

このことだけでも
当時の狂乱ぶりを
うかがい知ることができると思います。

 

なんとも凄まじい時代でした。

 

とここまでは景気が良かった頃のお話

 

バブルが弾けて

バブルが弾けると

経済のみならず
日本は大混乱をきたしました。

 

株価は暴落

地価も暴落

企業収益も
底が見えはじめることさえあり

 

銀行は融資を渋るどころか
貸しはがしまでするようになり、

 

借金を返済できない企業は
いとも簡単に
倒産に追い込まれていきました。

 

バブル時代に高い金利と高い価格で
マイホームを買った人たちの中には

バブルが弾けるなり
住宅が値崩れをおこし、

 

自分たちが買ったのと同じ物件が
安く販売され始めたということで

販売業者とトラブルになったケースもありました。

 

私が見たマンションにも

3500万円から2500万円に値引きして
販売されている物件がありました。

 

それはカウンターの材質ひとつ見ても
同価格のほかの物件と比べると

素人目でもすぐにわかるくらい
明らかにいい材質の物を使用しており、

 

バブル期の売れ残りを
1千万円値引きしてでも売るしかない
企業の厳しさを見た思いでした。

 

不採算部門の縮小や
人員整理が激しくなったのもこの頃です。

 

企業の業績悪化に伴って
生き残りをかけた経営戦略の中で

業績を立て直すために
労働者を切り捨てることが
極めて有効な方法として用いられ

 

『就職したらその会社で定年まで働き
つつがなく勤め上げて第二の人生に踏み出す』

当たり前のようにあった
この日本の雇用形態が
変化していったのです。

 

その後『労働者派遣法』の改正により
終身雇用の崩壊は促進され

派遣雇用や非正規雇用
と呼ばれる雇用が増加しつつあります。

 

同じような仕事をしているにもかかわらず、
正規雇用社員のように
賞与ももらえなければ
福利厚生などの恩恵もなく

格差だけが拡大していく
という状況になっています。

 

平成からそして次の時代へ

平成時代の変遷を辿ると

 

色々な試みや変化は
あったと思うのですが

 

やはりバブルに始まり
その影響を色濃く引き摺りながら

変化してきた時代なのではないか
という気がします。

 

しかしそれらは昭和が
軍国主義やその先に行きついた

第二次世界大戦の参戦と敗戦に続く
大きな価値観の変化を経て

 

失ったものと新しい物の獲得に
まい進してきた姿とは
似ても似つかない

様相を呈しているいるような
気がしてならないのは
私だけでしょうか。

 

平成になってバブルが弾けてからの
技術の進歩や国際社会の変化、
価値観の多様化。

 

未曽有の数々の天災から学んだことなど
築き上げ、得てきたものも数多いのですが、

 

一方で昭和のような激しい情熱や
活気のようなものが

今一つ感じられない
気がしてならないのです。

 

昭和と平成の
狭間にあったバブル期は

良きにせよ悪しきにせよ
昭和という激動の時代から

 

色々なことにメリハリがなく

『いつの間にか落ち着くところに
落ち着いてしまった』

平成の時代の橋渡しとしての
役割を果たしていたとしたら

 

平成に続く次の時代は
いったい何を柱として
何に向かって進んでいくのか

 

私たちは一度考えてみる必要が
あるのかもしれません。

 

 

 

 

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