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ロックミュージカル【Jesus Christ Superstar】に魅せられて

 

こんにちは
ノアです

今回は大好きな
ロックミュージカルの
お話です

それは
Jesus Christ Superstar

 

Jesus Christ Superstar

Jesus Christ Superstarha

1969年に誕生したロックです

 

はじめは

「Superstarha」

という曲でしたが

1970年にタイトルが

Jesus Christ Superstarha

という2枚組のLPアルバムとなり

 

1971年にはミュージカルとして
ブロードウエイで公演されました

 

ストーリーは
聖書にある
イエスキリストの最後の7日間を
忠実に描いたものです

その後世界中の舞台で公演され

日本では劇団四季が
1973年に初回公演をしています

 

誕生した時代

このミュージカルが誕生したのは
ベトナム戦争(1965年~1975年)時代

 

日本の各アメリカ軍基地から
多くのアメリカ人の若者が

次々とベトナムに
送り込まれました

 

皮肉なことにベトナム戦争は
日本の高度経済成長の
ささえとなった戦争のひとつです

 

「グッドモーニングベトナム」や
「プラトーン」
「7月4日に生まれて」など

名作と言われる映画の
舞台や背景にもなっていますが

 

一見するとJesus Christ Superstarha
時代背景に関係ないように見えます

 

少なくとも
ベトナム戦争を直接連想させる要素は
見当たりません

 

 

この作品が語ること

私がこの作品を知ったのは
1973年に作られた映画でした

 

どういう経緯で
この映画を見たのか

まったく覚えていないのですが

 

学生時代にひとりで
ふらりと入った映画館で見ました

 

いつもそうやって
映画館に行っていたわけではないのに

なぜかその日は
ふらりと映画を見たい気持ちになり

それも選んだ作品が
普段聞くことがない
ロックミュージカル!

 

何を考えていたのでしょう?
という感じです

 

席について
あたりが真っ暗になり

 

画面には砂漠を走ってくる
ボンネットバス

 

がやがやと機材の運び出し

メイクをする人

何もない砂漠に
パイプを組み始める人

 

はじめから怪しさ満杯でした

 

やがてジーンズに
ボロボロの服の若者が踊り

声を限りに歌い

古いシーツのような布を
身にまとって

悲しげに疲れたようにたたずむ
イエスキリスト

 

当時はやりの
ヒッピースタイルが
いたるところにあふれていました

 

砂漠の荒れ地でうごめく
らい病者たち

救いを求めるその手を
なんとか取ろうとしながらも

背負いきれずに
無数の救いを求める手に
叫びながら飲み込まれる
イエスキリスト

 

ビル工事の足場のように
パイプと板を渡しただけなのに

神殿にしか見えない舞台

 

斬新な演出と
キャストの全身から
ほとばしる汗も感情も

ビートの効いた音楽に
飲み込まれていきました

十字架を背負って
イエスが歩く
ゴルゴタの丘までの道

 

たった数日前に
歓喜の中で迎えたイエスに

投げられる
人々のあざけりと笑い

 

息つく間もなく
物語は次々と展開していきます

 

圧巻なのはユダの叫びです

「こんなにみじめに
十字架につけられて

いったいあんたは
何者なんだ!」

 

その問いはイエスに
投げかけているようにも

 

戦争を続ける為政者に
投げかけているようにも

 

あるいは
なす術もなく戦地に送られる
当時のアメリカの若者に
投げかけているようにも

思えます

 

ラストシーンは
ロケバスが走り去り
砂漠の中に
残る十字架です

 

この映画を知って

この映画を見たのち
私に残ったのは
「はたして神はいるのか?」
という思いでした

 

これほど夢中になった映画は
後にも先にも
ほかにありません

 

この映画を振り返ると

ゆるく愛と平和を語った
ヒッピースタイルを
全てに使い

 

セットなどにも
あまりお金を使わず

 

それでいながら
キャストの情熱と
ダンスと歌唱力で

見るものを
ぐんぐん惹きつける

 

この映画はやはり
反戦映画であり

日々贅沢に慣れていく
人間社会への警鐘を

深く秘めた作品だと思います

 

ミュージックのすばらしさはもちろん
映画の独特の表現にも魅了され

私はその後
この映画を見るために
映画館に5回行きました

 

それだけでは飽き足らず

 

とうとうこの映画の
レーザーディスク版と

それを見るための
プレーヤーを
ボーナスをつぎ込んで
購入しました

 

この映画が
自分の何かを変えたとか

 

この作品から何かを得たとか

 

何かを学んだとか

 

そのような語れることは
正直のところ何もないのですが

 

ただただあっけにとられ
大きな感動を味わった

そして何度でも
見るたびに感動できる

 

この映画は私にとって
そういう作品です

 

レーザーディスク版は今も
大切にしまってあります

 

残念ながらプレーヤーは
壊れて処分したので

中古品を探してきて
また見たいなと
目論見中です

 

Jesus Christ Superstarha

あなたも見てみませんか?

 

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