介護を知りたい 高齢者の生活 家族にできること

在宅で生活するためにどんな介護サービスを選ぶ?

こんにちは!ノアです。

4月末に帰宅した母が
利用した介護のサービスを
お話します。

こちらの記事は
【高齢者に家族としてできること】
のひとつです。

この前後のお話は こちら からご覧ください。

 

医療の確保

母が施設を退所する前

私は施設の母体病院を
紹介してもらうと同時に

訪問診療を行っている
医師を施設の医師に
教えてもらいました。

訪問診療というのは
定期的に家庭を訪問して

病状の変化や
体調などを確認して
対応してくれる主治医です。

自宅を訪問範囲にしている
医師の中から

制度ができた時から
訪問診療を実施しており
熱心と評判の医師を選び

電話で医師と時間を約束して
診療所に行きました。

母が1年前に入院した経緯
持病のこと

長い間飲んでいた薬の副作用で
経過観察を要する事項と
家族の希望を伝えて

訪問診療をお願いできないか
打診しました。

医師は話を聞いた後
快く引き受けてくれ
取り敢えず心配はなくなりました。

また母の帰宅2日後には
母を連れて
施設の経営母体である
総合病院を受診しました。

連休の合間でしたが
私が付き添える日程で
精密検査の予約も入れてもらい

母の病状の確認がされました。

 

サービス担当者会議

病院に行った翌日は

ケアマネージャー
リハビリテーションの担当者
ヘルパーステーションの所長
福祉機器の担当者が

自宅に集まって
提供するサービスの
確認が行われました。

福祉機器はもう入っていたのですが
手すりの使い勝手なども母に確認し
調整するために
福祉機器の担当者も出席しました。

同居する甥も同席して

ヘルパーが提供する
サービスの確認

リハビリテーションを行う
曜日と時間の調整

デイサービスを週に何回
どの曜日で利用し

ヘルパーサービスと併せて
入浴を何曜日の何時にするか

訪問診療は第何週の
何曜日に来てもらうか

24時間の緊急対応サービスは
どの事業者に依頼するか

などが話し合われました。

母は身の回りのことは
自分でする人でしたが

デイサービスを利用するにあたって
施設での入浴準備や

施設との連絡帳の記載、
利用料の準備など

家族が対応しなければならない
場合もありますので

サービス提供者会議に
同居する家族の参加は
とても大切です。

ですから同席した甥にも
一つ一つ確認してもらいました。

また母が入院する前と同じように
日用雑貨は私が購入して

洗剤などがなくならないように
補給することとし

ケアマネジャー、ヘルパー
リハビリテーション担当者との
連絡ノートを作りました。

訪問時のコメントには
私が札幌に戻った時に

必ず回答をするとともに
こちらの依頼事項や
相談事項も記入することとしました。

 

ヘルパーサービスの利用の仕方

ヘルパーサービスは

一部では同居家族がいると
利用できないと誤解されています。

なかには初めから
家族が同居しているからと

ヘルパーサービスの利用について
利用者の意向確認さえしない
とんでもないケアマネージャーが
現に存在するようです。

ヘルパーは家政婦ではありませんから
利用者本人以外の家族の

洗濯をしたり料理を作ったりは
出来ないことになっていますが

利用者本人の洗濯や
部屋の掃除を依頼することはできます。

また本人以外の家族も
使うからという理由で
家族の共用スペースの掃除も
依頼できないことになっています。

同居していても
仕事をしていることもありますし

家族の介護疲れや
精神的な負担の軽減のためにも
ヘルパーサービスを
上手に使うことは大切です。

先にお話したように
残念ながらこのサービスを使うには

家族がケアマネージャーをも相手にして
サービス利用の意向を
主張するエネルギーを
使わなければならないことがあります。

もし同居している家族がいると
ヘルパーサービスを使えないと
ケアマネージャーに言われたら

ケアマネージャーのいる
事業所に相談してみてください。

もしもそれでも調整がつかなければ
ケアマネージャーを
別な事業者に変えるのは
利用者の自由です。

もっときちんと対応してくれる
ケアマネージャーを探すことを
おすすめします。

 

デイサービスをどこにするか

最後に決めたのは
デイサービスでした。

自宅まで送迎してくれて
母の好きな音楽関係の
活動などがあるところ。

また施設の雰囲気や
来ている人たちが
どういう人たちかも

チエックポイントとして
大切です。

雰囲気は明るくても
おとなしい高齢者が

活発な人が多い集団に
いきなり入っていくのは
辛いものがありますし

普段はテレビを
楽しみにしている高齢者が

いつもクラシック音楽が
かかっているデイサービスで

テレビも見られないまま
雑誌や新聞を見て
1日を過ごすのは苦痛でしょう。

これは施設がある地域が
どういう地域かを考えると

大凡の予想ができます。

下町には下町の
山の手には山の手の

それぞれの良さが
人によっては
苦痛だったりしますから

利用する高齢者の
普段の生活に配慮して
選んでください。

ケアマネージャーは
デイサービスの候補として
2か所紹介してくれました。

1か所は趣味活動が盛んで
紙粘土で人形を作ったり
織物など珍しい活動の先生も
ボランティアで来ていましたし
合唱サークルもありました。

もう1か所は庭があり
そこで桜、藤の花、紅葉を
楽しむことができて

月に1回交響楽団のメンバーが
交代で演奏会に来ているという
施設でした。

実際に母と見学に行き
2か所目に決めました。

これで在宅の
介護保険サービスは整いました。

あとは生活している中で
不都合な点の軌道修正です。

しかし高齢者は生きている人間です。
周囲が色々と考えて環境を整えても
想定外のことはおこるものです。

ということで続きのお話も
高齢になった親とのかかわり方の
ヒントになるかと思うので

次回は高齢者の日常生活について
母との体験をもとにお話します。

この前後のお話は こちら からご覧ください。

 

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