介護を知りたい

在宅介護サービスを上手に利用しましょう

こんにちは!ノアです。
介護シリーズ、第3弾です。

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介護は家事労働だった

介護保険が平成12年に施行されて
18年6か月経ちました。

介護保険制度そのものは
使い勝手が良かったり
悪かったりですが、

定期的に見直されてきています。

そもそも介護は、
日本の家制度の中で
各家庭で担うものとされてきました。

家事労働のひとつとして
○○家の嫁や
妻の仕事だったわけです。

ですから雇い人の女性が担う
というのならともかく

人を頼んで介護をしてもらうなど
考えられなかったのです。

しかし高齢化が進み
核家族化が進み

医学は日進月歩で進化を続け
以前ならとても助からなかった
重篤な状態から

家庭に戻れる状態まで
回復できるようになりました。

このような状況の中で
介護そのものが見直されなければ
ならなくなったわけです。

私の体験

私の母は難病でしたが
段々と足が弱り車椅子になっても

ヘルパー
訪問リハビリー
訪問診療
などの訪問サービスを活用して

自宅で一人で生活していました。

その頃は車で約30分弱の距離でしたので

私は毎週土曜日に
自宅の家事を片付けておき

日曜日は買い物をして
実家に通っていました。

母が整理しておいた郵便物から
支払関係がないか二人で確認し、
手続きなどの漏れはないか確認し、

日常的なことで
ヘルパーにお願いできない所用を片付け

ヘルパーやリハビリーの先生
ケアマネージャーとは
連絡ノートを作っていたので、

記載していることを確認して
返事や依頼事項を記入し

洗剤や日常の雑貨などの補給
時には急遽の買い物

私に気持ちや時間の余裕があれば
母を食事や買い物に連れて行きました。

母は寝たきりでも
認知症でもなかったので

何もかも私がしなければならない
という状態ではなかったのですが

それでも自分の気持ちに余裕があって
母と出かけられたのは
1か月に1回くらいだったと思います。

たったこれだけの支援でも
仕事をしていた私にとっては

ゆっくりと一緒に食事をしたり
どこかに出かけたりという気持ちの余裕が
なかなかひねり出せませんでした。

母の状況

母は母で介護タクシーをお願いし
病院に行ったり買い物に行ったり

時にはお友達に誘われてランチに出たり
出来る範囲でアクティブに動いていたので

連れ出さないと籠ってしまうという心配は
必要ない人でした。

そういう意味では
娘としても気持ちがとても楽でした。

母が行かなくても遊びに来てくれる友人や
怪我をすると駆けつけてくれる医師がいるなど
本当に恵まれていたと思います。

収入も遺族年金だけでしたから
贅沢はできなかったと思いますが
困らない範囲でやりくりしていました。

ただ、いくら気丈な人でも
不自由な高齢者です。

食品の宅配を頼むのも少し多めに食品を頼んで
「孫がいつお腹すいたと来るかわからないから」
と配達員に言うなど

頻繁に出入りする者がいる事にしたりして
母なりにできる用心はしていたようでした。

 

介護保険サービスの受け入れ

愛する家族が入院先から
元気で帰って来てくれるのは
もちろんうれしいことです。

ただ一方で介護が負担となって
家族にのしかかることとなることも
あります。

介護される側は今までできたことが
不自由になって帰ると

できなくなっていることの認識も必要ですし
不自由をどう埋めていくかという
もどかしさや苛立ちが生じます。

一方、介護する側は
四六時中介護だけを
しているわけにはいかないですし、

介護される側の不自由さを
100%うめるなど不可能です。

いつまで続くのかわからない介護は
介護する側にも介護される側にも
強いストレスや閉塞感を生じさせ

時には虐待や
介護殺人にまで及ぶという
悲劇さえ起きています。

このような状況を補う制度として
介護保険制度が作られました。

この制度ができた頃は
他人が家事をするために来るということが
なかなか受け入れられなかった高齢者が

「明日、ヘルパーさんが来るから
掃除をしておかないと」

と言っている笑えない場面が
方々にありました。

慎ましく年金で暮らしている高齢者は

ヘルパーが無造作に使う
洗剤の量も気にします。

入浴介助をしてもらっている利用者の

「ヘルパーが交代して
シャンプーがすぐなくなる」

という声もありました。

私の母のところでは
洗剤のストックがなくならないように

在庫一覧表を作り
ヘルパーの協力をもらって
管理していましたが

その話を友人にしたところ

「それなら詰替え用を
ヘルパーに持って帰られる
心配がないね」

と言われてぎょっとしたことがありました。

介護保険サービスの利用で
生活に密着したところに
他人が出入りする。

受け入れる側にも
入る側にも
心構えが必要です。

 

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