介護を知りたい 高齢者の生活 家族にできること

安全安心のための住宅リフォームは いつするのがいいか

投稿日:2018年10月20日 更新日:

こんにちは!ノアです。

介護シリーズ第2弾は
住宅改修のお話です。

 

このシリーズのほかの記事は

こちら からご覧ください。

 

問題の入り口

以前住んでいた地域は、
冬になると

窓が全て雪に埋まるような
豪雪地帯でした。

 

ですから各家の玄関も
道路から階段を上がって
入る家が多くありました。

 

地域性を考えると、
これは当然の選択肢です。

 

一方で、高齢者が病気で
車椅子生活に
なったりすると

外に出るのも
大変になるため

家に帰ることを
諦めるしかない

人もいました。

 

玄関に入るのに
階段があると、

問題の解消は
家を作り直すか、

外出時の
マンパワーなどの支援を
確保することになります。

 

住宅を作りかえるとなると
おおごとです。

 

家の中の問題もあります。

 

パイプスペースの
確保のために、

一段高くなった
洗面所の出入り

ちょっと高くして
リビングと区分した和室

家によっては二階のリビング

 

だからといって、
若い人が希望に満ちて
長期的視点でローンを組み

素敵なマイホームを
作ろうとする時に

どれだけの人が
自分たちの老後を考えて
家の設計をするでしょうか。

 

『高齢になると
身体機能も低下しますから、

このつくりの家だと
大変なことになりますよ』

 

なんて言うのも
小さな親切、
余計なお世話です。

 

しかも、
できることなら自分や家族が
身体に麻痺が残るような
病気になったり

車いす生活になったり、
階段の上り下りが
つらくなったり

 

そんな生活に
なるかもしれないなんて
考えたくないものです。

 

マンパワー

私の実家は1階が車庫で
玄関は階段を
あがったところにありました。

 

豪雪地帯という
地域性を考えると、

悪いつくりでは
なかったと思います。

 

しかし母が
単身生活となり、

車の免許証を返上すると
タクシーを
使うしかなくなりました。

 

それも自分で
階段の上り下りが難しくなると、

運転手さんに
背負ってもらうわけにもいかず

階段を下りるのに
時間がかかるので

タクシーに待ってもらう時間も
長くなっていきました。

 

車椅子を使用することになると、
自分で階段を
下りられないので

もう普通のタクシーでは
外出できなくなり、

タクシー会社で紹介してくれたのが
福祉タクシーでした。

 

身体障がい者手帳の手続きをして
市の補助も受けられるようになり

 

身体介護ヘルパーの
資格もある運転手さんが

車椅子を下におろした後
母を背負って
階段をおりてくれました。

 

その運転手さんは
車椅子のまま
階段を上り下りする勉強もして

安定した介護を
提供してくれるようになりました。

 

母もさらに気兼ねすることなく
お世話になることが
できるようになったのです。

 

数年後に母は
マンションに転居しましたが

 

その福祉タクシーの運転手さんには
最後の入院の時まで
お世話になりました。

 

私も離れた土地でフルで
仕事をしていましたから

そうそう母のところに
通うわけにも行かず

この出会いには
本当に感謝しています。

 

本来であれば
かなり困惑するところ、

なんの不安もなく
母をお願いできて
どれだけ助けられたか
わかりません。

 

このようにマンパワーの確保で
問題が問題ではなくなることもあります。

 

 

 

室内の歩行

 

今度は住宅内の
問題の一例です。

 

歩行が不安定になってきた時、
ただ広い空間よりも

ある程度家具が
配置されている方が

 

家具につかまって
歩けるから

安心して
移動ができるという

話があります。

 

身近なもので工夫して
なんとかできるのであれば
とてもいいことです。

 

ただし配慮しなければ
ならないことも

たくさんあります。

 

思いつくことを2点ばかり
挙げてみましょう。

注意点の一つは
床に物がないことです。

 

不安定な歩行状態で、
床に何かが置いてあるのは
極めて危険な行為です。

 

まさか床に物を
放置していないだろう
と思いますか?

 

例えば買ってきた物を
一度にまとめて
どこかに運んでしまえるなら

心配はないかもしれません。

 

でも歩行が不安定な高齢者に
それは至難の業です。

何度も往復して少しづつ
片づけていくのです。

 

あるいは床に物があったら
躓く前に気が付くだろうと?

 

例えば配置したソファの陰は
意外と暗くて
見えづらいものです。

 

視力が落ちていると
床の色と似た色の物も
見落とすかもしれません。

 

若しくは
意外と足があがっていないために
床に敷いたカーペットでも
躓く人がいます。

 

 

二つ目の注意点は
家具の安定性の問題です。

 

どこにでも持って行って
使えるという理由で

キャスター付きの椅子を
手すり代わりにできるでしょうか?

 

幾ら重厚でも、
脚が中心に一本しかないテーブルに
体重を預けるのは怖くないですか?

 

ソファーも軽いものだと

転びそうになって
思わずしがみついたら

本人と一緒に
ひっくり返るものもあります。

 

まだまだ配慮しなければならないことが
ありそうです。

 

しかも転倒したら
家具に体をぶつけるかもしれません。

 

足を折るかもしれないし、
頭をどこかで
打ってしまうかもしれないのです。

 

住まいと危険

住まいは私たちの生活の器です。

 

しかし配慮がないと
そこは本当に危険がいっぱいの
場所になってしまいます。

 

状況がわからないで
どうしてこんなことが問題に?

なぜこんな事故が??
ということも
何度か体験しました。

 

そこで身体機能が低下した高齢者の
住まいの見直しについて

気がついたことを
お話しします。

 

一つ目は
リフォームついでに

将来を考えて
手すりをつけたり、

これなら車いすでも使えるだろうと

安易に
手を加えないことです。

 

手すりは身体の状態によって
使いやすい高さや
形が全く違ってきます。

 

トイレも右から入るのが使いやすかったり
左から入るのが使いやすかったり。

 

せっかくリフォームしたのに

使い物にならなかったという話が

実は少なくありません。

 

身体状況を考えて
リフォームするのは
実生活に不便が生じてから

 

できればリハビリテーションの専門家

つまり理学療法士か作業療法士に
アドバイスをもらって

行うのがベストです。

 

二つ目は

本人に使い勝手を
確認すること。

 

何に不便を感じているのか。
何ができて何ができないのか。

それは体のどこが
どう不自由だからか。

 

こうだと便利だろうとか
この方がいいのではないかと

勝手に判断しないことです。

 

本人以外の人間が
推測でやってしまうと

意外な危険や
不便さを残してしまいます。

 

三つ目は
必要性を見逃さないこと

 

人間は慣れたやり方を
優先しがちです。

馴れ親しんだ家具に
つかまって歩くのもそうですが、

何かが変わるのを
あまり好まない傾向があります。

 

今までこうしてきて
大丈夫だったから

これからもこれで大丈夫
と考える人もいます。

 

また、身体が今より
不自由になることは

考えたくないですし
想像しないものです。

 

でも、本人以外の
人間の目で見ると

『どう考えても
今の状態でやっとだろう』と

わかることがあります。

 

その時は、
先を見越した案を提案し

可能なら体験してみて
もらってください。

 

参考として
社会福祉協議会などでは

福祉機器や段差、手すりなどが
体験できるコーナーを

用意しているところがあります。

 

介護用品を扱うお店や
住宅改修をする
ホームセンターでも

ショウルームを用意して
体験できるように
しているところもあります。

 

そういうスペースを
活用してはどうでしょう。

 

体験に行く前に
お店や社旗福祉協議会に

体験できるかどうか
確認してみてください。

 

介護保険でも
住宅改修が
対象になることがあります。

 

こちらは担当のケアマネージャーが
いる場合はその人に

 

とにかく住宅改修だけ
介護保険を使いたいという時は
相談先は各市町村の窓口になります。

 

身体機能の低下と
日常の生活維持

本人も家族も大変ですが

できるだけ安全で
快適な住環境を

確保したいですね。

 

 

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