介護を知りたい 社会は人の支え合いでできている

病気で脳に損傷が残り性格が変わってしまったお父さんの話

こんにちは!

ノアです

 

以前聞いた

ある家族のことから

お話しします

 

倒れてしまったお父さん

ある日お父さんが

突然倒れてしまいました

 

原因がなんだったのか

わかりませんが

 

しばらく意識不明で

生死の境をさまよった後

意識を取り戻しました

 

 

家族が喜んだのもつかの間

すぐに問題がおきました

 

 

お父さんの脳に

損傷が残ったために

 

以前とは性格が

変わってしまったのです

 

お父さんの変わりよう

 

始終穏やかで

家族が助けを必要とする時

 

過剰になることなく

どうしたらいいのか

示してくれたお父さんは

 

もうどこにもいませんでした

 

イライラと不機嫌で

いつも不平不満を

口にし続け

 

 

なにかあると

大きな声で怒鳴ります

 

 

家族に対してはもちろん

相手が医師でも看護師でも

 

時には

見舞客にまで

お構いなしでした

 

 

はじめは家族も

お父さんは

多少の麻痺が残り

 

思うように動けなくて

イラつくのも仕方がないと

思っていました

 

今後もこのままでしょう

ある日のことです

 

お父さんの病状について

医師から説明を受けました

 

脳の画像が示され

医師はどの部分に

どういう損傷があるのか

丁寧に説明をしました

 

そして最後に付け加えるのを

忘れませんでした

 

 

「発症前は温厚な方だった

というお話しでしたが

 

おそらく変わってしまった

今の性格は

今後もこのままでしょう」

 

 

医師の話を聞いた

お母さんと20代くらいの娘さんは

大きな衝撃を受けました

 

 

どう考えても

今のお父さんが

あの優しかった人とは

思えませんでしたし

 

 

病気が良くなれば

身体の麻痺はそのままでも

性格はもとのお父さんに

戻ると思っていたのです

 

 

施設を探しましょう

医師の話の後で

面談相手は医療相談員に

変わりました

 

 

「この病院は

急性期の病院なので

そろそろ次の行先を

検討する必要があります」

 

「次の行先というと?」

お母さんは戸惑いながら

問いかえしました

 

 

「最終的に帰宅であれば

リハビリテーションができる

病院ですが

 

今の状態ですと

リハビリテーションをして

帰宅をしたとしても

ご家族の負担は

かなりのものになります

 

介護保険も利用できますが

 

ここから介護をうけられる

施設を考えるのも

選択肢です」

 

お母さんは少し考え

「今日は同席できなかったのですが

息子夫婦とも相談したいので

お時間をください」

と言いました

 

 

「では来週また

ご相談しましょう」

 

この面談は

そこで終りました

 

 

医療相談員の支援

お父さんを担当している

医療相談員は

 

この面談のあとで

参考にして貰うため

いくつかの施設と

 

リハビリテーションを

引き受けてくれそうな

医療機関を当たりました

 

医師にもお父さんの

病状を確認し

 

お父さん本人にも

何度か会いました

 

 

お父さんはいつも

怒った口調で

不平不満を繰り返し

 

施設に行くとしても

お父さんの病状を

キチンと伝えないと

 

トラブルのもとに

なると思われました

 

知っている相談員のいる

施設に当たったりしましたが

 

このお父さんを

受け入れられる先は

とても限られると

見られたのです

 

 

さあこのお父さん

この先どうなるのでしょうか

 

続きは次の記事で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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