介護を知りたい 福祉ってなに? 高齢者の生活 家族にできること

介護保険の通所サービスを外出の機会に利用する

こんにちは!ノアです

 

みなさんの身近に

高齢になって

体が不自由になったために

すっかり
家にこもってしまった人

いませんか?

そんな時に活用できる
介護保険サービスについて
お話します

 

外出の機会が減る

親が高齢になって

体が不自由になってくると

外出することが
だんだんと減ってきます

 

前は外に出ることが
好きだった親も

 

そもそも靴の脱ぎ履きも
椅子が必要だったり

 

外は歩道と車道の段差があったり

交差点の歩道のスロープさえ

杖を突いていたりすると
とても歩きにくいものです

 

ですから本人は外出して
転びでもしたら困ると

不安に思うようになりますし

 

かと言って

家族も仕事があるから

そうそう外に
連れ出すこともできず

 

なんとなく家にいて

テレビを見ているだけだと
呆けないか心配になってきます

 

慣れない場に行くのも不安

高齢者に限らず

 

人は馴染みのある空間や
知っている人とは

楽しい時間をすぐに共用できますが

 

初めての場所や
慣れない場面に入るのは
多少なりとも

勇気が必要です

 

ましてや
色々なパターンが
できあがっている高齢者は

 

新しい環境に入っていくことを
渋ることが多いのですが

 

そんな時に
上手に活用してほしい

介護保険のサービスが
あります

 

 

Tさんの場合

Tさんは

80歳で足が悪く
杖が手放せません

 

長女と二人暮しです

 

家の入口には階段があり
外出もひと苦労ですが

同居している娘は
日中は仕事でいないので

どうしても外に出ない日が
続きます

 

 

娘は家にこもりがちのTさんに

少しでも外に出て
欲しいと思っていました

 

ケアマネージャーに相談をすると

 

外出の機会を作るために

 

通所リハビリテーションの
利用を提案されました

 

通所リハビリテーションに行くと

 

ほかの通所者と会って
交流ができます

 

歩行が安定するように
訓練をして貰えますし

 

入浴も介護士が付いて
安全に行えます

 

最近は食事でむせることも
多くなってきたのですが

食事の様子を専門家に
見てもらうこともできるのです

 

話を聞いて娘も

そんなサービスがあるなら
是非利用してはどうかと
Tさんにすすめました

 

ところが慣れないところに行くのが
不安なTさん

 

「家にいるからいい」

の一点張り

 

本人が首を縦に振らないので

娘が説得を諦めかけた時

 

ケアマネージャーは

通所リハビリテーションの
体験を提案しました

 

体験利用の費用は

施設で食べる
昼食とおやつ代の650円だけです

 

「体験してもいやなら

無理に行かなくてもいいですから」

 

ケアマネージャーに言われて

Tさんはしぶしぶ

通所リハビリテーションの
体験に行くことを

了承しました

 

 

介護保険のリハビリテーション

公的な介護保険で
利用できるリハビリテーションは

 

リハビリテーションの
スタッフが家庭に来る

訪問リハビリテーションと

 

利用者が施設に行って利用する

通所リハビリテーションがあります

 

Tさんが体験することにしたのは
この通所リハビリテーションです

 

 

通所リハビリテーション

通所リハビリテーションは

 

施設によって

リハビリテーションのほかに

入浴や食事などがついている
ほぼ1日を施設で過ごすタイプや

 

体の動きの訓練のみの
短時間のタイプなどがあり

 

送迎は施設によって
ないところもあります

 

足の悪いTさんが体験に選んだのは
送迎がある施設のサービスで

 

約束の日の朝
9時頃に車で迎えに来てくれました

 

介護スタッフが

階段の手すりにつかまって
ゆっくりと階段をおりるTさんが

万が一足を滑らせるような
ことがあっても

いつでも手を出して
支えられるように
付き添っていてくれました

 

 

食事や入浴がある通所タイプ

Tさんが体験する

食事や入浴がある
通所リハビリテーションは

 

Tさんが歩く様子を確認できる
リハビリテーションの予定を

理学療法士が用意してくれていました

 

 

また個人のリハビリテーション以外にも

 

ほかの利用者と一緒に
座って手を伸ばしたり

 

音楽にあわせて
座って足踏みをするなどの

 

安全で無理のない体操も

ユーモアを交えてリードしてくれる
職員の語りかけに

ほかの利用者と
大笑いする場面もあり

徐々に楽しくなっていきました

 

 

昼食の時間には

飲み込みができているか

食事にむせていないか

言語聴覚士がそばにいて
見守っていてくれましたし

 

長く通っているという

ほかの利用者も
話しかけてくれるなど

 

Tさんのはじめの

不安はどこへやら

食事が終わるころには
雰囲気にもなじむことができました

 

入浴の前には血圧を測ったり

介護士が腕が動かない人が
服を脱ぐのを手伝ったり

浴室でも3人の介護士が

背中を洗ったり
髪を洗ったりしてくれたのです

 

久しぶりに人の中に入り
気持もうきうきと
楽しくなったTさん

体験をして様子がわかり

Tさんは安心して
通所リハビリテーションに
通うことにしました

 

 

 

 

引きこもりを防ぐ

 

高齢になると

若い人が考えたこともなかった
不便が生じてきます

 

私も母と外出して

ひとりの時は
いつも何気なく使用する
エスカレーターが

 

早すぎて使うのが怖い

と言われて驚いたことが
ありました

 

 

どうしてそんなことが
外出の妨げになるのかと

不思議なほどですが

 

とても些細なことが
積み重なってしまい

 

「家にいた方がいい」

 

になっていきます

 

家族やヘルパーさんとしか
会話することがなく

 

ほとんどの時間
テレビが友達

 

それではその人らしく
生き生きと生活なんて
とても無理です

 

ですから
家にこもりがちになったら

 

是非

ケアマネージャーに
通所サービスの体験利用について

相談してみてください

 

家にいることに
してしまった高齢者は

体験も渋るかもしれません

 

場合によっては

週に一度でも
昼食の準備をしなくても

よくなるから

 

通所サービスを使ってもらえると
助かるなど

 

家族の負担を
減らしてほしいという言い方を

上手に使うのも

体験を促すひとつの方法です

 

それは高齢者が

家族に協力出来る
数少ない機会でもあるからです

 

 

ケアマネージャーと相談して

介護保険の
通所サービス体験を

上手に活用してください

 

Tさんの例は

介護保険の通所サービスのうち
通所リハビリテーションですが

 

またの機会に

通所介護について
お話します

 

 

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