介護を知りたい 福祉ってなに?

そのバリアフリー工事ちょっと待った!専門家に相談した?

こんにちは!ノアです

 

体が不自由になって

自宅での生活が
大変になっても

 

バリアフリー工事をしないで
自宅で生活できるかも

というお話です

 

介護保険の訪問リハビリテーション

専門家が家庭訪問をして
サービスを提供してくれる

訪問リハビリテーション

 

リハビリテーションというと
ドラマなどで見る

 

平行棒につかまって

不自由な足で
励まされながら歩く訓練

そんなイメージがありませんか?

 

でも

訪問リハビリテーションは

ひと味違うんです

 

Sさんの場合

Sさんは79歳

入院中です

 

病気のため車いすの生活になり
退院の準備のために

息子が入院前にお世話になった
ケアマネジャーに連絡をしました

 

Sさんが生活する自宅は
ほとんどの床が
フラットになっていますが

 

入院前に寝室にしていた
和室とリビングの境に
5センチくらいの段差があります

 

寝室は最悪の場合

リビングの家具を処分して
そこにベットを運び込むことも
考えていますが

 

トイレも手すりがないと
使えないことなど

心配なことが幾つかありました

 

ケアマネージャーに
相談をしたところ

 

「訪問リハビリテーションを
利用してはどうでしょう」
と提案されました

 

訪問リハビリテーションが
あまり良くわからない
Sさんでしたが

 

お世話になっている
ケアマネジャーがすすめるならと

 

訪問リハビリテーションを
ケアプランに
入れてもらうことにしました

 

 

トイレの手すりをどうする

訪問リハビリテーションの担当者は

30代の作業療法士
Yさんに決まりました

 

Sさんが退院した日に

Yさんは
Sさんが希望する

車いすから便座に移る時の
手すりを壁につけるのに

 

アドバイスをするために
来てくれました

 

 

Yさんは

「Sさんが
車いすから便座に移る時に

どうやって動くのか
やってみてもらえますか?」

と言って

危険がないようにSさんについて
Sさんの動きを見ていました

 

あまり広くないトイレなので

「車いすは入り口から
この角度で入ると

入りやすいと思いますが
やってみますか?」

など丁寧にアドバイスを
してくれました

 

SさんがYさんに
言われたとおりに
実際にやってみると

「ここに手すりがあるといいですね」
YさんはSさんに確認をしました

 

「トイレの手すりは

壁につけてしまうと
付け替えるのが大変です

動かせるものがあるので

とりあえずそれを使って
様子をみてはどうでしょう」

Yさんは提案をしました

 

 

「狭いトイレに
手すりをつけてしまうと
ますます狭くなると心配でした」

Sさんは安心したように
「そのような手すりがあるなら

それでお願いします」
と答えました。

 

 

 

立ち上がりやすい便座

「それと便座が低くて
立ちにくそうですね」

Yさんが言いました

 

 

「そうなんです

腕の力で体を持ち上げるので
大変なんです」

 

「もう少し便座が高いと
車いすに戻る時も楽ですよ」

 

「便器ごと工事がいりますか?」
Sさんが問い返すと

「大丈夫です
便座の下に入れて
高くするものがあります」
Yさんが言いました

 

「ただレンタルができないので
購入になりますがいいですか?」

 

「幾らかかりますか?」

 

「自己負担は1000円前後です」

 

値段を聞いてSさんは
それならとさっそく

お願いすることにしました

 

 

段差を解決する提案

次にYさんは

ほとんどの生活が
リビングになると思う

 

というSさんの息子の
話しを聞きながら

室内を見ていましたが

 

和室にあるベットに
眼をやりました

 

「以前はここを
利用していたのですか?」

 

「そうなんです

でも、このリビングとの段差を

自分で車椅子であがるのは
難しいと思いますし

リフォームするのもおおごとで」

Sさんが説明しました。

 

Yさんはちょっと考えて

「Sさんの車椅子を
リビングに置いて

レンタルした車いすを
寝室に置いてはどうでしょう」

と提案しました

 

「部屋の境で
車椅子の乗り換えが必要ですが

今のSさんなら
大丈夫だと思いますよ

 

やってみて支障があったら
また考えるというのは
どうですか?

 

日常生活のそういう習慣が
リハビリテーションにも
なりますし」

 

大きな工事をして
段差を解消するしかないと
考えていたSさんでしたが

 

Yさんの提案に
気持が晴れてきました

 

バリアフリー工事を考えると
お金もかかるし

 

家具を動かしたり
大変なことになります

不自由を覚悟の退院でしたが

 

Yさんのアドバイスで

なんとか自宅で頑張れるという

晴れやかな気持ちに
なることができました。

 

 

訪問リハビリテーションスタッフ

介護保険の
訪問リハビリテーションは

 

作業療法士
理学療法士
言語聴覚士など

 

リハビリテーションの
プロフェッショナルが
提供しています

 

生活している場面で
何ができて何が難しいのか

利用者の話を聞いて
判断したうえで

 

体の訓練はもちろん
Sさんのように

ハード面の相談にも
対応してもらえます

 

特にハード面のバリアは

バリアフリー工事をする以外に
解決方法はないように

思われがちですが

 

工事をしないで

本人の残っている力を
上手に使って

 

できるだけ現状のまま
その人らしく生活できるように

アドバイスしてもらったり

 

その生活を維持するための

体のメンテナンスも
してもらえたら

 

気持も大きく変わります

 

ハードの問題だから
解決できないと

決めつけないで

 

 

介護保険の
訪問リハビリテーションを

検討してみるのも

ひとつかもしれませんね

 

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