介護を知りたい 高齢者の生活 家族にできること

寝たきりにされないための家族にしかできない決心

投稿日:2018年12月14日 更新日:

こんにちは!ノアです。

緊急入院した後
敗血症で重篤になった母は

幸い3週間くらいで
経過観察となりました。

急性期病棟での
第2ステージの始まりです。

はじめに誤解がないように
お伝えしておきますが

ここから先は
福祉専門員としての
行動ではありません。

高齢者の親の介護に面して
医療については素人の家族が

ネット情報などを駆使して
出来るだけのことをしようと
行動したというお話です。

行動選択が正しかったのか
誤っていたのかは問わないで
読んでいただけたらと思います。

こちらの記事は
【高齢者に家族としてできること】
のひとつです。

この前後のお話は こちら からご覧ください。

 

口から食べさせてくれない!

母は数週間
寝たきりでいただけで
すっかり筋肉が落ちてしまい

自分でベット上に起きあがることは
出来ませんでした。

体力をつけて
さらに回復するためには
食事が必要でした。

敗血症による
内臓へのダメージも

なかったことを
医師から聞いていました。

ところがいつ食事を
再開してくれるのかと
様子を見ていたのですが

いつ行っても点滴だけで
食事を出してもらえないのです。

「食事はいつ再開ですか?」

看護師に問うと

「長くお食事をしていないので
食べ物が飲み込めませんから
お食事は無理ですよ」

という答えが返ってきました。

それはどういう状態かというと
食べた物を喉で
うまく消化器官に入れられず

気管支に入ってしまう
可能性が高いということです。

食べた物が原因で
肺炎になってしまうことも
あるのです。

飲み込みの働きも
筋肉によるものです。

3週間も喉の筋肉を
使っていなかったのだから

食べ物をうまく
飲み込めなくなっている

というのが看護師の
説明でした。

「嚥下の訓練は
いつから行うのですか?」

私は嚥下という言葉を使い
更に問いました。

嚥下というのは飲み込みのことです。

「訓練はしません。
飲み込みの訓練の
専門家がこの病院には
いませんから。」

この看護師の答えに
私は驚きました。

「では、どうやって
嚥下困難と判断したのですか?」

この問いに対する答えが
「お食事は無理ですよ」

という優しい口調での答えでした。

 

食べられないとどうなる?

食事が食べられないままだと
当然、飲み込むための筋肉を

使わないわけですから
飲み込む力は落ちる一方です。

看護師はすでに
飲み込む力がなくなっていると
言いましたが

それはきちんと検査も何も
行わないで言っていることが
確認できました。

食事ができないということが
どういうことか
想像してみてください。

どんなに美味しそうなものを
目の前に出されても

口に入れることはできませんし
勿論味わうこともできません。

栄養は点滴で血管に入れられるか
鼻から管で胃に入れるか

あるいは胃ろうと言って
胃に直接穴をあけて

その穴から栄養を
入れることになります。

家族と会食をすることも
外で食事をすることも
出来なくなります。

それだけではありません。
これらの扱いは
どれも医学的行為ですから

入ることができる施設も
制限されます。

それは家族にとっても
本人にとっても
長い介護生活の始まりです。

病状的にそうしなければならないとか
検査をした結果

やはり飲み込みはできないと
判断されたのであれば
残念ですがあきらめました。

しかし検査もしないで
3週間も口から食べていないのだから
そういうものですと言われて

しかも本人にとっても
家族にとっても
これからの生活が
大きく変わるかもしれない事態に

「はい、わかりました」

と言えるでしょうか?

もう一つ私には
気になることがありました。

膀胱に刺した管も
いつまでもそのままだったことです。

 

 

 

かぶれたままでもいいのですか⁈

食事を飲み込むのも
膀胱の機能も
筋肉の働きです。

膀胱から直接管で
尿を出すことを続けると

尿を貯められなくなったり
尿がたまっていることが
わからなくなったりします。

口から食べることと
自力で排泄ができること。

この二つを体でできなくなると
退院しても自宅での生活は
かなり難しくなるのです。

担当の看護師には
何度も膀胱の管を
外してほしいということも
訴えました。

膀胱の管こそ
刺したままにする理由は
ないはずだからです。

うるさい家族だと
思ったことでしょう。

でもやめるつもりはありませんでした。
それはできるだけもとに近い生活を
取り戻すための戦いだったからです。

膀胱の管を外すと
おむつ交換がそれなりに
必要です。

病院の人手が足りない
という理由で
母が寝たきりコースに
のせられることを

放置するつもりは
ありませんでした。

病院に電話をしたある日
とうとう担当看護師が

「管を外したら
かぶれてしまうじゃないですか!」

と叫び私は言葉をなくしました。

「冗談じゃないわ、
私たちは忙しいのよ!

仕事を増やさないで頂戴。

おむつがびしょびしょに
濡れていたとしても。

替えてなんていられないわ」

と言っているに等しかったからです。

 

家族の一大決心

おそらく叫んだ看護師に

電話の向こうの周囲も
まずいと判断したのでしょう。

次に病院に行った時には
担当の看護師が変わっていました。

明らかにベテランと思われる
新しい担当者は

のらりくらりとした
嫌な対応をする人でした。

表面はにこやかな人でした。

看護方針として
『お腹の管は抜かない
食事も出さない

ご家族が不満を持たないように
接していく。』

などと書かれた記録が
見えるような対応でした。

感染症のリスクに
目をつぶったまま

患者が自分で食事ができなくなろうと
これから死ぬまで
膀胱に管をさしたままだろうと

命が助かるんだから
いいじゃないと言われて
納得する人がいるでしょうか

しかし現実に母が受けた扱いは
そういうものでした。

私があまりうるさかったからでしょう。

その頃、母には液体の栄養食品が
一日に1回、出されていました。

パックに入ったジュースを
思い浮かべるといいと思います。

あの形のパックに入った
飲むヨーグルトを細いストローで
飲むようなものでした。

実はこれも驚く扱いです。

みなさんもむせたことが
あると思います。

原因は飲み物ではなかったですか?

飲み込みが難しい時
液体は気管に入りやすい物です。

飲み込みが悪いから
食事を出せないと言いながら

この液体の栄養食品を出す扱いも
あまりにもいい加減と思われました。

このようなことが重なったことは
私にある決心をさせました。

母の飲み込みの状態を確認しよう。
その結果、母が肺炎をおこして
亡くなっても後悔はしない。

この行動選択と
結果も引き受ける決心は
家族にしかできないものでした。

 

この前後のお話は こちら からご覧ください。

 

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