介護を知りたい 高齢者の生活 家族にできること

入院すると利用していた介護保険はどうなる?

こんにちは!ノアです。

急性期病棟に
緊急入院した母でしたが、

それは4か月に渡る
後悔と戸惑いと走り続ける日々の
幕開けでした。

こちらの記事は
【高齢者に家族としてできること】
のひとつです。

この前後のお話は こちら からご覧ください。

 

意識もうろう管だらけ

私が仕事の調節をして
四月を迎え

母の病院に行ったのは
6日後の金曜日でした。

やせ細った腕には
点滴の管

お腹には
膀胱に直に刺した
管(導尿カテーテル)

声をかけると
うっすらと眼を開き

私のことは分かったようですが
またすぐに目を閉じました。

近くに置いてあった
血液検査の結果を見ると

身体に力が入らなくなったのは
極端な栄養不良が
原因だったのではないかと
推測されました。

単身生活の高齢者です。

食事を作っても
食べてくれる人が
ほかにいるわけでもなく

気軽に外食できるわけもなく

ついつい手軽なもので
済ませてしまっていたのでしょう。

私も札幌に帰った時は
外食に連れて行ったり

夕食をちょっと豪勢にして
出来るだけ楽しく

食べられるようにしている
つもりでしたが

日常的な母の食事までは
注意をしていませんでした。

元々料理の好きな人でしたし

身体が不自由になっても
顔を出すお茶のみ友達に

家にあるもので
食事をふるまうなど
していた人でした。

大人ですし
まさかそこまで食事を
おざなりにしているとは
思ってもいなかったのです。

このような形で
食欲をなくして

食べる量が減ってしまうのも
老化が原因にあると

私が知ったのは
それから更に
かなり先のことでした。

 

帰宅は難しいどころか…

それよりも問題は
敗血症でした。

敗血症というのは
細菌やウイルスによる

感染症で
全身に炎症がおきます。

高熱も続きますし
内臓にも影響が出ます

死亡のリスクもあります。

実はこの感染症は
膀胱に刺した管が

原因である可能性が
否定できないものです。

膀胱に刺した管は
刺している期間が
長ければ長いほど
感染の危険が高くなります。

この管は手術の後など
安静にしていなければならない
短期間の使用のもの

とされているにもかかわらず

最近はこの管を入れたままにする
病院が少なくないようです。

理由は看護の手が
足りないから。

母はもともと
免疫不全による難病で

風邪などでも
なかなか回復が
見られない人でした

ですから私たち家族は
その時に病気との戦いが
長期に及ぶだろうこと

最悪の場合は今年いっぱい
持たないかもしれないとも
覚悟したのです。

 

 

入院したら介護保険はどうなるの?
~在宅サービスを利用していた場合

私は二日後の
日曜日には勤務地に戻り

月曜日に
母を担当している
ケアマネージャーに
電話で状態を伝えました。

入院期間の目途が不明で
ケアマネージャーの方では

在宅介護提供の体制解除を
保留にしてくれたのです。

実はこのケアマネージャーは
私の古い知人だったこともあり

一度、病院に行ってくれていました。

しかし母と話はできず
入院中だったので
医師に病状を聞く権限もなく

私からの連絡を
待っていてくれたのでした。

敗血症の話をして
長く入院になる
可能性があることも話し

介護保険の契約の解除を
お願いしました。

入院すると介護保険は
利用できなくなります。

時々、入院しても
ケアマネジャーに色々なことを
相談しようとする
人たちがいます。
これは誤った考えです。

私が仕事で関わっていた
ケアマネージャーは

入院してしまった高齢者のために
何度も病院に行ったり
施設を探したりしていました。

もっと驚いたのは

「あの人は介護保険を使っているから
ケアマネージャーが面倒を見てくれる」

と言った民生委員がいたことでした。

ほかに頼りになる人がいない
ということでもあったかと思いますが

これはある意味
とても危険なことです。

何故なら入院した人について
ケアマネージャーが

あれこれすることは
仕事ではありませんし

万が一トラブルが起きても
ケアマネージャーは
責任が取れないからです。

家族も本人も入院したら
ケアマネージャーに

何かを頼むことは
できないということを
認識する必要があります。

 

施設から入院したら

施設に入っている人が
入院した場合は

元の施設が退院後に
帰るところと思っている
本人や家族がとても多いのですが

施設は病院と同じで
そこにいる条件を満たしていて
はじめていられるところです。

退院後も入院前と同じ
身体の状態で
生活できるとは限りませんし

施設は個人と施設の契約で
入所しているだけですから

原則は入院と同時に
施設との契約は
解除になります。

短期間とはっきりしていて

退院後も入院前と
状態が変わらないと
思われる場合は

施設の方で
その人が戻ってくる前提で

待ってくれている場合もあります。

しかし入院による
施設の部屋の明け渡しや
荷物の引き取りなどは

拒否できないということを

家族も本人も
知っている必要があります。

入院することになったら
施設との関係は
一度完全になくなると
思ってください。

もちろん退院の目途が立ったら
元のなじみのある施設に
入所の相談を早めにしましょう。

高齢者はできるだけ
環境が変わらない方がいいですし

施設側でもなじみがある人であれば
人柄もわかっていますから
受け入れもしやすいと思います。

ただ入院で施設の入所条件に
合わなくなってしまうことも
珍しくありませんから

必ずその施設に戻れるとは
思わないことが大切です。

今回は入院と介護保険の
関係についてお話しました。

重篤な状態で
どうやら簡単に回復は
出来なさそうな母でしたが、

この後本人の回復以上の
大きな問題が待ち構えていたのです。

そして私が選択した
過激な行動とは....

 

この前後のお話は こちら からご覧ください。

 

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