こんにちは!ノアです。
元気でも病弱でも
高齢者の備えについて
お話しします。
なお、高齢者って何歳から?
という話もあるかと思いますが、
場合によっては
何歳以上の話ではなく、
40代、50代でも
単身生活の場合と
置き換えていただいても
いいと思います。
こちらの記事は
【高齢者に家族としてできること】
のひとつです。
この前後のお話は こちら からご覧ください。
マンパワーの確保と確認はカギになる
遠くの身内より
近くの他人と言いますが
いくら頼りにされている娘でも
流石に150キロの距離は
どうにもしようがありません。
仮に近くに住んでいたとしても
緊急事態がおきた時に
仕事で遠方にいることもあります。
ですからいざという時に
近くですぐに動いてくれる人を
確保しておくのはとても大切です。
気心の知れた身内なら
もしもの時にすぐに動いて
くれるでしょうし
親しくしているご近所さんでも
いいのです。
単身で生活する高齢の親の
日常的な人間関係がわからなければ
万が一の時に頼れる人が
いるかいないのか
そういう人がいるなら
せめて名前と連絡先くらいは
聞いておいてください。
また、高齢者に限らず
動けない状態の人は
とても重いです。
ですから男性でも女性でも
介助等の訓練を受けていない人は
1人では対応出来ないことも
あります。
可能でしたらお願いできる人は
男女いた方がいいでしょう。
一刻も早く救急車などを
呼ばなければならない時は
別なのですが
高齢者が女性の場合は
着替えの手伝いなどは
やはり同性にお願いできると
ベストです。
もしどうしても
近くにそのような人がいなければ
親が住んでいる地域の
民生委員の連絡先を
市町村の窓口で聞いて
いざという時に
協力をお願いできるか
確認しておくといいと思います。
高齢化が進んでいますので
孤独死などの防止や
認知症の問題解決など
各市町村も高齢の住民のことは
気にかけていますし
災害が続いていることもあり
高齢者世帯について
リストなどを整理しながら
気を配っている市町村も
増加しています。
市町村で経費を負担して
ヤクルトの宅配を依頼し
安否確認をしてもらうなど
サービス提供をしている町も
ありますので
一度、住んでいる地域の
自治体のサービスを
確認しておいても
いいと思います。
医療情報を知っておく
二つ目のポイントは
主治医を確認しておく。
私の父は健康が自慢の人で
病院も行かない人でした。
福祉の仕事をはじめた私は
60歳を過ぎて血圧が高い父に
「かかりつけの医師がいたら
万が一倒れるようなことがあって
救急車でどこかに運ばれても
そこが問題がある病院だったら
主治医のいる病院に
転院すると主張できるけど
かかっている病院がどこもなかったら
転院を主張する理由をつけられないから
そのまま寝たきりにされても
対応できないよ」
と脅したことがあります。
父はそれから病院に通い始めました。
当時は確かに救急指定でも
ここに親は預けられないと
思う病院があったのです。
転院しないまでも
普段はどこのなに先生に
お世話になっているのか
どのような症状があって
どのような治療を受けているのか
入院先の病院に
必ず聞かれると思ってください。
主治医からの情報が
治療に影響する重要なもの
であることもあります。
安否確認の意味も含めて
第3水曜日は
どこどこ病院に行く日
のように
通院の頻度や回数も
本人に聞いておくと
いいかもしれません。
家に入るのは大変
ポイントの三点目は
支援をお願いした相手が
家に入れる状況が
確保できるようにしておく。
一戸建ての住宅なら
最悪の場合
ガラスを割って侵入できます。
しかしマンションの場合は
そうはいきません。
うちは先にお話したとおり
自宅玄関をオートロックに
していました。
母が玄関のロックを外せない
つまりリモコンも使えない
状態の場合は
私が電話をもらって
キーロック番号を
救助者に知らせるように
体制を取っていました。
信頼できる人に
鍵を預けておけたり
自分がすぐ走って行ける距離
でしたらいいのですが
それが無理なら
例えば集合玄関にある
自宅ポストの中に
ガムテープで鍵を貼り
救助者にそのカギを
外して使ってもらうなど
対応を考えてみてください。
幾つかの警備会社も
高齢者の増加に伴い
契約者から通報があった時は
駆けつけてくれるサービスを
提供しています。
体に触れての介助は
出来ないようですが
鍵を預かるなどして
家には入れるようにしていますし
状況を見て救急車を読んだり
登録している身内に
連絡してくれたりします。
詳細を確認して
場合に寄っては
このようなサービスの利用を
検討してもいいかもしれません。
重要な情報のありかの確認
最後の重要点は
大事な情報を持ち出せるように
用意しておく。
大事な情報というのは
財産などの情報ではなく
身体や身内についての
情報です。
持病、主治医、
常備薬がわかる書類
血液型やアレルギー、
身内の連絡先数件、
人によっては
延命治療を望むかどうか
(リビングウィルといいます)
脳死の際には
臓器提供をするかどうかなど
意思表明をしたものが
あるかもしれません。
それらの情報を一つにして
救急車の救急隊員でも
すぐわかるようにしておくと
いいでしょう。
方法のひとつとしては
百円均一などにある
シェイカーなどの
半透明なプラスチック容器に
紙に書いたこれらの情報を入れて
冷蔵庫の扉の中
飲み物や調味料を
立てておくところに
入れておくと
誰でもすぐに取り出せます。
家族がすぐに
持ち出せるのは勿論
救助者から連絡をもらった時点で
それを病院に持って行って
医師に渡すように
お願いすることもできます。
どの容器か一目で
わかるようにしておくことが
大切です。
いかがですか?
ちょっとした備えで
離れていても慌てないで
対応する方法はあります。
本人や兄弟で一度しっかりと
話しあってみてはいかがでしょうか。
さて、急性期病棟に
緊急入院した母は
どうなったでしょうか。
エピソードは次回です。
この前後のお話は こちら からご覧ください。
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