福祉ってなに?

持ち家に住んでいたら・ 住宅ローンがあったら 生活保護の申請はできないの?

こんにちは!
ノアです

生活保護は最低限
「衣」「食」「住」を
保障します

 

そのなかで

今回は「住」について
制度の考え方を
お話しします

 

この記事で「申請」というのは
「生活保護の申請」と
読んでくださいネ!

 

持ち家は問題あるの?

以前見たドラマに

 

役所の窓口に
生活相談に来た人の

「今住んでいるのは
自分の家なんです」

 

というセリフがあり

 

私のアンテナが「ピピッ」と
反応しました

 

窓口役の次のセリフに
興味があったのです

 

ところが窓口のセリフは

「そうですか」

続いたのは相談に来た人役の
いかに困っているかというセリフ

 

えーっそれで終わり?

そこはちゃんと説明しないと
制度誤解が…

 

とは思ったのですが

 

テレビで展開されているのは
視聴率を稼がなければならない
ひとつの番組

 

制度の説明が
目的ではないのですから

私の期待が
間違っていますよね

 

持ち家があっても申請できる

結論から言います

住宅ローンがなく
住んでいる持ち家は

申請に何の問題も
ありません

 

申請の窓口で

(ないことと思いますが)

「住んでいる家を売れば
そのお金で
まだ生活できるよね」

と言われたら

 

激高してください!

 

福祉事務所の
窓口担当者に

「家を売れ」

という権限はありません

 

住んでいる家が

高級住宅地にあろうと

都心のタワーマンションの
最上階の家だろうと

どんなに広い家だろうと

行政が「売れ」と
言ってはいけないのです

 

そもそも住んでいる家なら

資産を使って
自分で「住」分が賄える

ということになります

 

ただし

先ほども言いましたが
住宅ローンがある場合は
別になってきます

 

 

なぜ住宅ローンが問題?

住宅ローンは
支払うことで
資産が形成されます

 

対象の家が

古くても
小さくても

残っているローンが
リフォーム資金だとしても

 

支払うことで
個人の財産が
蓄積されていきます

 

一方で
生活保護で支給されるお金は
100%税金です

 

生活保護を受けても
人によっては
何とかやり繰りをして

生活保護費で住宅ローンを
払えるという人が
もしかするといるかもしれません

 

これは考え方としては

行政が税金で個人の財産を
作ることを手伝う

ということになってしまうのです

 

生活保護を受けていない人が
生活を切り詰めて

家族みんなで
パートに出たり

アルバイトで
学費を賄ったりして

住宅ローンを払い

 

もう一方では

税金で住宅ローンを
払う人がいるとすると

公平性に欠くことに
なってしまいます

 

ですから
100%本人の物に
なっているわけではない

住宅ローンが残っている家は

「処分してください」
と言われます

 

家を処分して

ローンがなくなるのかとか

 

ローンがなくなって
幾らかが手元に残るのかとか

 

行政側は

住宅ローンがある家の処分について
これらを問題にしてはいないのです

 

 

 

住宅ローンがあったら申請ができない?

申請はできます

保護を受けることもできます

 

ただし保護決定後の
家の処分指示には
必ず従う義務が生じます

一生懸命に
家を処分する努力を
しなければなりません

 

もっと大きな問題は

 

生活保護を受けてから

住宅ローンが残っている家を
売ってお金が入ったとします

 

生活保護を受けている時の収入は
すべて生活に使うお金の扱いとなり

住宅ローンの返済に
使えなくなります

 

例えば生活保護を受けて
住宅ローンがある家が売れ

200万円が入ったとします

住宅ローンの残りが300万円の時

単純に考えると
200万円はローン返済に消え
ローンの残りは100万円なのですが

 

生活保護の扱いでは
「200万円収入がありましたから
もう生活できますね」

なのです

 

「これはローンの返済です」

「いやいや
お金がなくて生活できない時に
借金の返済は後回しでしょう」

 

ということになりさらに

 

収入があったということで
生活保護は廃止になります

 

それだけではありません

すでに生活保護費を
貰っていた場合

「申請時に活用できる資産
(この場合は売った家)
があって

それを処分して
収入があったのだから

出した保護費は
資産が処分できるまでの
生活費の立替ということで

その額分を返してね」

というややこしいことになります

 

 

そうすると
1 生活保護が決まって
やっと一息つける
と思ったのに廃止になり

 

2 住宅を処分したお金で
貰った分の保護費を払い

 

3 残りで返せるローンを返して

(それも多分引っ越してから)

 

4 申請を最初からやり直す

ということになります

 

 

ですから

申請や申請の相談に来た人が
住宅ローンの残っている
家に住んでいる場合

 

本人の不利益にならないように

「家を処分してから
申請に来てください」

という話をします

 

ちゃんと言ってよ

申請窓口では

ここまでちゃんと
説明をして
理解してもらう必要があります

 

説明も何もなしに
「家を売って出直せ」
と言われたら

 

住宅ローンを理由に
門前払いをされた

と受け止められても当然なのですが

 

聞くところでは
残念ながらこのようなことは
多々あるようです

 

忙しくて説明していられない
というのは

職務怠慢としか
言いようがありません

 

 

このようなことで

生活保護の担当者が
誤解をされてしまうのは

本当に残念です

 

 

いかがですか?

今回は生活保護と
持ち家の扱いを説明しました

 

いよいよとなって

生活保護が選択肢に入ってきたら

参考にしてください

 

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