介護を知りたい 高齢者の生活 家族にできること

さあ!自宅に帰るために家族も準備始動!

こんにちは!ノアです。

施設で元気になり
家に帰る決心をした母。

私も準備を進めることにしました。

今回はどのような準備をしたのかを
中心にお話します。

こちらの記事は
【高齢者に家族としてできること】
のひとつです。

この前後のお話は こちら からご覧ください。

 

 安心の要

母が安心して暮らすために
一番いいのは

同居者がいることでしたが
それはかなりハードルが高い
問題でした。

私は夫の赴任地勤務を
希望して転勤してから
2年しか経っていませんでしたし

北海道の中心地である札幌は
勤務を希望する人も多く

自分から希望して
そこを出るということは

退職まで札幌には戻らない
決心をすることでしたから

再度札幌勤務を希望するなど
あり得ないことだったのです。

一方で同居者の確保は難しくても
緊急入院になった時のように

母では対処できない
何かがあった時に来てくれる
誰かの確保は欠かせない条件でした。

私はネットで近隣の
セキュリティ会社を調べて

高齢者の家で何かあった時
駆けつけるというサービスを
提供してくれるところを
ピックアップしました。

直接営業所に行き
サービス内容を聞いたところ

車椅子から降りてしまった

転倒してしまった

などの時には駆けつけてくれる
サービスはありましたが

怪我をしていたら救急車を呼び
登録者(この場合は私)に
連絡をしてくれる
という24時間のサービスで

現実に手を貸して車椅子に戻す
などの直接体に触れる
サービスについては

ヘルパーなどの資格がないので
できないということでした。

(今はこのサービスも
変わっているかもしれません)

しかしほかのサービスを
探したところ

各自治体にある
社会福祉協議会で

24時間体制で通報を受け
必要に応じて対応者を

派遣してくれる
というサービスを見つけました。

必要であればヘルパーの派遣も
可能ということで

なんとか課題はクリアされました。

 

日常生活の支援

通常のヘルパーサービスは
以前もお願いしていたので

ケアプランに入れてもらう
予定でいました。

ヘルパーサービスを使うと
洗濯と掃除と入浴は
以前と同じように確保できます。

悩んだのは買い物の確保でした。

ケアプランでヘルパーの
サービス内容に買い物を入れて
対応することも考えましたが

ヘルパーサービスは
どの程度の頻度で

何時から何時までかけて
何をしてもらうのか

すべて決まっています。

ちょっとそこのコンビニに行って
何かを買ってきてもらうとか

郵便をポストに入れてきてもらうなど

そのちょっとをお願いできないのです。

かといって高齢者の1人暮らしで
頻繁に買い物がいるとも思えず

買い物の頻度を
1か月に1回や2週間に1回にして

買い物の依頼品の管理や
依頼し忘れた時に
次の買い物まで待つのかなど

なかなか使い勝手の
悪さがあります。

ネットでの買い物も
前回1人暮らしになる時に
検討したのですが

やはり80歳を過ぎて
ネットを使い始めるのは
困難でした。

融通の利くサービスを
希望する場合は
家政婦紹介所などに依頼して

介護保険のほかに
自費で定期的に来てもらう
方法があります。

ただこれも時間の契約ですから
やはりちょっと頼みたい時に
来てもらうというわけには
いかないのです。

色々と考えた結果

日用品は私が在庫管理をして
札幌に戻った時に補填したり

生活協同組合の宅配便を
利用することにしました。

次は大切な食事の確保です。

自分でするという母の言葉は
すでに信頼を失っています。

調理をヘルパーに
依頼することができますが

他人に台所を使われるのが
あまり好きではない母に

このサービス利用は
無理だろうと思いました。

結果、食事の宅配サービスを
頼むことにしました。

何社かあるなかから

実家の農家から野菜を仕入
レストランを経営している
業者をピックアップしました。

あとはサービスを実際に利用して
過不足を見直すことになります。

 

生活サイクルの確保

単身で生活する高齢者は

自分で意識して
朝起きる時間を決めなければ

いつまでも寝ていることが
可能な生活環境です。

特に私の母は若い時から
夜型の人でした。

さすがに朝はいつまでも寝ている
ということはありませんでしたが

夜はいつまでも起きていることが
少なくありませんでした。

しかし睡眠時間の確保は
疲労の回復だけではなく
健康の維持にも欠かせないものです。

施設の生活で身に着いた
決まった時間に寝て
決まった時間に起き

一日の活動を開始する
当たり前のサイクルと習慣を

維持していくのが大切と
思われました。

また家にいて
籠っていしまうのも困ります。

何か少しでも楽しいと思って
日々を過ごしてもらえたらという
私の気持ちもありました。

結論として母には
週に1回か2回デイサービスを
利用してもらうことにしました。

デイサービスは
入浴もメニューにありますし
行事も用意されています。

施設によってサークル活動も
種類が違うので

やはり音楽関係の
メニューがあるところを
探すことにしました。

デイサービスで利用する施設が
母にとって馴染みやすく

納得できるサービスを
提供してくれるのであれば

いよいよ施設入所という時に
本人も入所しやすいかもしれない
とも思いましたし

どういう介護を提供しているか
デイサービスを通して
確認することもできます。

これを利用しない手はないと
判断しました。

 

医療の確保

残る大きな問題は
医療の確保です。

幸いなことに
母の持病は安定しており

何度も調整してきた薬も適量が
ある程度確認できていました。

長くお世話になり
緊急入院に至った結果

寝かせきりにされた病院には
戻らなくても大丈夫そうでした。

母が入所している
施設の医師に相談をして

施設の経営母体である病院に
紹介状を書いてもらうことも
快諾してもらえました。

そのほかに定期的に
家庭を訪問してくれる
訪問診療医を探す必要がありましたが

これについても施設の医師が
情報を提供してくれました。

日常的には1か月に1回
訪問診療をお願いし

2~3か月に1回くらい
施設母体の総合病院で

持病の診察や検査を
してもらうことにしました。

帰宅準備がだんだんと
形になってきました。

退所1か月くらい前から
最終調整ということで

施設の相談員と
在宅のケアマネージャーとも
合意することができました。

 

ところが3月の最後の週に
降ってわいたように

まったく思いがけない
朗報が舞い込んできたのです。

このお話しは次回に続きます。

 

この前後のお話は こちら からご覧ください。

 

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