介護を知りたい

寝たきり高齢者は作られる?Vol.2

こんにちは!ノアです。
前回の続きをお話します。

 

はじめに取り組んだこと

どんなに病院の対応に
納得できなくても

的外れな主張を繰り返す
モンスターペイシェントに
なっては意味がありません。

ですからはじめに取り組んだのは
高齢者の医療制度を
再再度確認することでした。

行政の担当機関に
状況を話して相談しました。

担当者の見解は
こちらの主張を支持するものでした。

どこの病院か聞かれたので
病院の名前を告げたところ

「おかしいですね。
あの病院はちゃんとしたところなのですが。」

というのが担当者の答えでした。

「こちらから事情を聞いてみますか?」

と言われて私は少し考えました。

少なくとも行政の担当者が
ちゃんとした病院と認識している
ということは、

病院が事実を隠して
取り繕ってきたことを
意味します。

「もう少し、自分で病院と話してみます。」
「そうですか。では、何かあったら
またご連絡ください。」

行政の担当者と話した後、
私は病院とのやり取りの証拠を
残すことを考えました。

次回の担当者とのやり取りを
先方の了承の下で、
録音するつもりでした。

 

担当者の不在

次の日に病院に行き、
ソーシャルワーカーとの面談を
申し込みましたが

担当者は休暇で
不在と言われました。

ほかの人でも
構わないと申し入れ

担当者の上司を
名乗る男性が現れました。

ところがこの男性は
上司と言いながらも

「担当がいないのでわかりません。」

の一点張りなのです。

こういう時はとにかく
冷静に話すのが大切です。

「担当者の上の立場の方ですよね?

病棟を移す対象の患者について
何も報告を受けていないのですか?」

「担当者に任せているのでわかりません。」

「ほかにお話がわかるかたはいませんか?」

「いません。」

本音を言うなら、
自分はなにもわからないという
この担当者の上司を名乗る男性に

『恥ずかしくなくそれが言えるなんて
ある意味凄い人だな』

と思っていました。

やむを得ないので
担当者がいつ来るか聞いたところ

母が病棟を移るように言われた期限の
後だということがわかりました。

仕事の引き継ぎもしないで
投げ出すように休んだ担当者にも
呆れました。

「わかりました。
では病棟を移るかどうかは
もう一度担当の方と
お話してから決めます。

その前にどうしても
病棟を移ってもらうということでしたら
退院させてもらいます。」

どこがちゃんとした病院???

その人と面談を終えて
母の病室に戻りながら
段々と腹が立ってきていました。

その日は外泊許可をもらっていたので
母を実家に送っていきました。

「このまま退院したら?」
冗談で言った私に母は
「さすがにそこまで
先生に迷惑はかけられない」
と答えました。

翌日は午後に兄が
母を病院に送っていくということで
私は母と夕食を食べて帰宅しました。

 

母のアクロバット

母が救急車で病院に運ばれると
兄から連絡がきたのは
翌日の昼頃でした。

何が起きたのかわからないまま
急遽、職場に休みをもらい
私はタクシーで母の病院に行きました。

自宅で激しい不整脈を起こし
入院中ということで
救急車で病院に戻ったところでした。

主治医がすぐに来たのですが
「ここでは
心臓の精密検査ができません。

このまま専門の病院に
運んでもらいます。」

と説明を受けました。

状況がよくわからないまま
今度は救急車に同乗して
心臓の専門病院にいきました。

しかしそこでの心電図検査では

「異常なし」

不整脈もほぼ治まっていました。

心配なら念のため入院して
精密検査をした方がいい
との判断だったのですが

その病院では病棟の空きがない
ということで

行ったことのない総合病院で
受け入れてもらいました。

病棟に落ち着いた母を残して
兄の車で退院手続きと
荷物の引き取りに行きました。

よほどあの病院に戻りたくなかった
というのが
私と兄の一致した意見でした。

心臓の検査結果は
問題なしでした。

入院中だった患者ということで
元の病院に戻すつもりでいた主治医は

絶対にあの病院には戻らないと言った母に
驚いたようです。

しかしこの医師は母の話を聞いて
不整脈もストレスによるもの
という可能性を考えてくれました。

母の持病がストレスにさらされることで
悪化する可能性があることも
大きかったと思います。

元の病院の主治医に連絡をして
一度退院の扱いにしてくれただけでなく
もともと行っていた総合病院にも
通院できるように書類を書いてくれました。

こうして理不尽な病院との戦いは
終止符が打たれました。

 

どうしたらいいのかわからない

皆さんが住んでいる地域にも
病院があると思います。

困るのは
どこに行ったらいいのかを
どう判断するのか

という問題でしょうか。

特に何かあって救急車で運ばれたなら
そこがどういう病院か
選ぶどころではないですし

残念ながらお話した病院のように
例えばリハビリテーション部門は良くても
(病院の方針なのかどうなのか)

困った看護師長や困った事務の病院も
確かにあります。

最悪なのは経営者の方だけを向いて
患者を全く見ようとしない
ソーシャルワーカーです。

私はこのような病院が
寝たきりの高齢者を増加する
要因の一つと言っても
過言ではないと思っています。

誤解をしないでいただきたいのは

病院も維持しなければならないですから
経営を無視することはできないでしょうし、

良心的に医療に取り組んでおり、
日夜一生懸命のソーシャルワーカーや
医師、看護師も沢山いるということです。

幸いなことに最近はネット情報や
口コミなどで情報が取れますので

選択の余地があるのなら
病院についてある程度の判断は可能です。

現実的なのはどうやって病院を選ぶのか
ではなくて、

困った病院に行ってしまったら
どうしたらいいのか、

それと忘れてならないのは
高齢者の入院の場合
病状が落ちついたあとの
リビリテーションをどう確保するか、

の2点です。

高齢者の医療については
ネットでも情報が取れます。

調べるのが大変とか
そこまで手が回らないという場合は

社会福祉士という国歌資格を持った
福祉の専門家がいますので

社会福祉士については
またの機会に改めてお話します。

 

 

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