介護を知りたい

家族が認知症になっても助けの手はそこに

投稿日:2018年12月2日 更新日:

こんにちは!ノアです。
介護シリーズ第6弾です。

もしも家族が認知症になったら
どうしたらいいのでしょうか。

 

置き去り

数日前のテレビニュースの
話題からお話します。

認知症の父を
介護していた43歳の娘さんが

お父さんを家から
遠く離れたコンビニに
連れて行きました。

そのコンビニで買い物を
して来てほしいと

お父さんに話した後
車から降ろし

お父さんが買い物をするため
店に入ったのを確認して

そのまま置き去りにした
というニュースでした。

お父さんはコンビニの店員の通報で
警察に保護され

娘さんは保護遺棄の罪で
逮捕されました。

娘さんがお父さんを
置き去りにしたのは

お父さんが保護されたら
施設に入れてもらえると
思ったとのことでした。

みなさんはこのニュースを聞いて
どう感じますか?

私はこのニュースを聞いて
はじめは娘さんに対する
批判する気持ちを持ちました。

でも、よくよく考えるうちに
やりきれない気持ちにも
なってきたのです。

娘さんがこのような行動を
取ったことから
色々なことが見えてきます。

 

施設の利用

シンプルに考えると
親を捨てるなんて
酷い娘です。

でも、認知症の親の介護は
大変だろうなとも想像できます。

高齢者の施設には
このお父さんのように

介護する人がいなくなって
行く先がなくなった高齢者を

一時的に預かる部屋が
用意されています。

このお父さんはおそらく
緊急避難的に
この施設に入った可能性が
高いことを思うと

娘さんの逮捕で
お父さんが施設に行けたのは
ある意味、皮肉なことです。

このお父さんは
コンビニで買い物をしてきてほしい
という娘さんの依頼を受けて

そのとおりにできる程度の認知症です。

車から降りて
コンビニに行っていますから
歩行などもできる状態のようです。

介護福祉施設(特別養護老人ホーム)
に入るには
要介護3以上の介護度であることが
要件です。

このニュースの情報を整理してみると
このお父さんは

施設には入所できない
介護度2以下だった可能性が
見えてきます。

有料老人ホームなどは自立している
ということが入居要件だったり
お金も結構かかります。

介護老人保健施設という施設は
介護度が1以上で入所できますが

本来は入院していた人が
治療がいらなくなって

入院生活から在宅生活に戻るために
訓練(体を慣らす)をする施設なので

認知症で在宅の場合は
入所に制限がかかります。

高齢者の施設と言っても色々ですし
どうしても経済的な問題が
無視できないのです。

 

家族がかかえるもの

ニュースによると娘さんは

歩くことができる認知症の
お父さんを1人で
介護していたようです。

娘さんがこのような行動を
選択しなければならなくなる前に

相談できる人は
いなかったのでしょうか。

娘さんに兄弟姉妹はいなかったのか
いたとしても娘さんの負担を
一緒に負っていた様子はなさそうです。

この辺りは家族間の問題です。

また、介護保険の利用はどうだったのか。

介護保険の手続きをしていなかったのか

介護保険を利用していたとしても
本当は一番頼りになるはずの

ケアマネージャーが
ちゃんと機能していなかった
可能性は否定できません。

また認知症になった原因が
病気などでなければ
認知症はじわじわと進みます。

ですから一緒に住んでいる家族が
気が付かないことも
珍しくありません。

気が付いても
まさか家族がと思うと
認めたくない心理もあり、

見て見ないふりをして
問題を先延ばしに
してしまうこともあります。

家族が認めても
本人に告げるのには
勇気がいります。

本人も自分の状態に
不安を感じ始めても

なんとか取り繕うと
行動するかもしれません。

世間体を気にする家族は
この問題を隠そうとしたり

本人が介護認定など
問題が外に出されることに
抵抗することもあります。

様々な背景があって
家族が認知症になると

孤独を深めて
問題を内にこもらせてしまう
危険性があるのです。

 

差し伸べられる手

誤解を恐れずに言うなら

今回の事件は
遺棄という形で表ざたになり

ある意味救われた事件だったと
言えます。

家庭内で認知症が重度になり
家族がどんどん疲弊していったり

果ては介護殺人など
痛ましい事件になる前に
問題が外在化したからです。

緊急避難的にせよ
施設がかかわることで

外部の人との接触も
生じます。

認知症の高齢者や家族で
支えあう団体として、

「認知症の人と家族の会」という
公益社団法人があります。

1980年に京都で
認知症の家族を
「ボケさん」と優しく呼んで

「呆け老人を支える家族の会」
という集まりが産声を上げ

家族の苦労話しを分かち合ったり
本人の尊厳を守るために
情報交換をするなど活動して

瞬く間に全国に仲間が
広がっていきました。

このような団体の情報なども
外武と接触することで
得ることができます。

認知症は家庭内で
すべてを収めるのは困難ですし

家庭内で問題を
解決しようとすることで
悲劇を生むことにもなります。

相談先がわからなければ
住んでいる町の

介護保険の担当部署に
相談することもできます。

家族が認知症になったら
問題を抱え込まないで
助けを求めましょう。

差し伸べられる手は
きっとあります。

最後まで家族の尊厳を守って
笑いながら生活したいですね。

 

この記事は【介護シリーズ第6弾】です。

 

 

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