社会は人の支え合いでできている

手遅れになる前に 自分の健康状態知っていますか?

こんにちは!ノアです。

みなさんは定期的な
健康診断を受けて

自分の体の状態を
把握していますか?

糖尿病で人生が変わった
2人の人のことをお話して、
健康を考えてみます。

 

Yさん

Yさんは糖尿病と診断され
間もない人でした。

どうも視力が落ちている
ということで
眼科に行ったのですが

眼科に行ったことで
糖尿病がかなり進んでいることが
わかりました。

健康なのが自慢で
体も大きいYさんは

ずっとトラックの運転をして
仕事をしてきていました。

でも、Yさんは忙しいからと
健康診断の結果の
精密検査指示を放置して
そのまま行っていなかったのです。

糖尿病で視力が落ちるなんて
知らなかったというYさん

知っていたらちゃんと検査を
受けたということだったのでしょうか。

糖尿病性網膜症が
進んでいたことから

「絶対に車を運転しては
だめですよ」
と厳しく注意していました。

一緒に住んでいるYさんの
おかあさんにも
Yさんが運転しようとしたら

止めるようにと
お願いしていました。

実はこの時、
私はYさんの主治医に

Yさんの視力の回復は
難しいかもしれないと
言われていたのです。

主治医も近いうちに
本人にそのことを
申し渡す予定でした。

しかし間に合いませんでした。

Yさんは
大丈夫だろうと思って

車を運転して
人を跳ねてしまったのです。

幸いなことに相手の人は
重症でしたが

命に別状はない
ということでした。

しかしYさんは警察に拘留されてしまい
私はYさんに会えないまま

異動のために担当を
外れてしまいました。

 

Zさん

Zさんは苦労人でした。

事業に失敗して
借金を抱え

取り立てから
家族を護るために
離婚もしました。

頑張って借金を
返していたのですが

体調が悪くなって
仕方がなく破産宣告をした後

病院に行って
糖尿病がわかりました。

視力も落ちていましたが
バスの本数が少ない
田舎にいたため
車を手放せずにいました。

私はZさんの了承をもらって
すぐに病院で
Zさんの病状を確認したところ

糖尿病性網膜症で
やはり視力の回復は

難しいでしょうという
主治医の話を聞きました。

前出のYさんのことがあった
直後でした。

私もYさんの時のことがあったので

早く眼を良くして
働きたいという
希望を持っているZさんと

「主治医に会ったら
Zさんに病状を伝えます。
そのうえでこれからのことを
相談しましょうね」
と約束をしていました。

出来るだけ早く
これからの不安を取り除くことが
大切だと判断したからです。

 

Zさんの決心

Zさんの視力の回復が
難しいとわかり

私は視力障がい者の
職業訓練校などの
資料をかき集めて
Zさんに会いに行きました。

「血糖値のコントロールは
Zさんも努力しているので
ある程度は可能とのことです。

ただ、視力の回復は難しく
今後視力低下の可能性が
あるということでした。」

できるだけ淡々と告げました。

「学校の跡地がそこにあるんです。
そこで運転してみようかと。
見える気がするんで。」

Zさんは答えました。

「車はもう運転できません。」
私ははっきりと言いました。

「Zさんと同じ病気で
大丈夫だと思って車を運転し
人を跳ねてしまった人がいます。

最近の話しです。
絶対に車の運転はしないでください。」

Zさんは口をつぐみました。

「視力障がいの人のための
職業訓練校があります。」

私は続けました。

「寮もありますし、
Zさんがそこで勉強して

やりなおしたいということでしたら、
支援することができます。

急ぎませんから
ゆっくりと考えてみてください。

お電話をいただけたら、
いつでも説明に来ますから」

Zさんは

「はい」とも「はあ」ともつかない

返事をしました。

ショックでなにも
考えられなかったのかもしれません。

時々訪ねてくる
友達がいると聞いていたので

私は資料を残して
Zさんの家を後にしました。

ずっと気になっていた

Zさんが電話をくれたのは
2週間くらいたってからだったでしょうか。

Zさんは主治医にところに行き
自分でも改めて
病状を聞いたことを告げ

「色々と考えましたが
職業訓練校に
行ってみようと思います。」
と言いました。

「考えたら、もう失うものもないし、
逆に得られるものがあるなら
やってみようかと思って」

Zさんの言葉に
私は感動しました。

「では、学校のことを説明しに
伺いますね。」

「あ、いや。
自分で学校に詳しく聞きました。

担当の相談員に話して
手続きをするように言われたので。」

「わかりました。
私の方で学校と連絡を取って
手続きを進めます。」

「よろしくお願いします。」

と言って電話は切れました。

Zさんの48歳の再出発でした。

 

自分の身体の状態を知る

自分の目に見えない
身体の状態を知るのに

職場での健康診断や人間ドック、

広報誌で案内される
自治体の特別健診や癌健診など

色々な機会が
設けられています。

糖尿病や高血圧など
成人病や生活習慣病
と呼ばれる症状は

放置しておくと
時に生死にかかわる
事態を招くものとして
よく知られています。

自覚症状が出てからでは
取り返しがつかない事態に
なっているかもしれない
おそろしい病です。

これらの事態は
どうやって防いだらいいのでしょう。

まず健診結果が出たら
自分の体の状態を確認し、

精密検査の指示があったら

確認のために行くというのはどうですか。

どうせ大丈夫なら、
大丈夫を確認しておくのは
悪いことではないと思うのです。

また、健康診断をきっかけに
食事や生活を見直してもいいですね。

いい結果なら、
いい結果を維持するために

運動習慣、飲酒習慣など
点検してもいいかもしれません。

それらの行動が私たち自身の生活を
守りますよね。

と書きながら
他人ごとではありませんでした。

私も、頑張ります!

 

 

この記事の感想等がありましたらこちらからご連絡ください。

-社会は人の支え合いでできている

© 2024 ノアの お助け福幸せさがし