こんにちは!ノアです。
ジブリのアニメーション
「もののけ姫」のお話です。
このお話には
福祉の根本である
相互扶助が
描きこまれていること
知っていますか?
初お目見えの時
はじめてアニメの
「もののけ姫」を見た時
アニメと侮って
ながらでビデオを見たせいか
ストーリーが
どんどん展開していくので
あれっ?アシタカは
どうして森にいるの?
あっ、今度はタタラ場にいる。
ん?さっきまでタタラ場で
歓迎されていたよね?
し、ししがみーっ⁈
(ここで完全に置き去り)
そんな感じで気がついたら
終わっていた....
という苦い思い出があります。
親戚の子と見ていたのですが
トトロほどは受けなかった....
(そりゃそうだという気もするが)
人の立ち位置とか
背景とかをきっちり理解して
見ていないと
気を緩めたらすぐにわからなくなる
強いていうと
あの大人気のアニメーション
エヴァンゲリオンの不可解さに
どこか似たわからなさと
言いますか…
そんな印象を残したアニメでした。
もののけ姫の不思議
アニメは好きな方です。
ジブリ作品の中には
気合いを入れて
封切りと同時に
映画館に行って
見た物もあります。
しかし「もののけ姫」は
異色な印象です。
ほかの作品は途中から集中しても
なんとなく流れのようなものが
わかるのですが、
もののけ姫はどこに連れて行かれるのか
わからないという気がして
私にとってはまさに
「モノノ怪」物
でした。
さすがに10回も見ると
ストーリーはわかりましたし
人間関係も把握しましたが、
それでもたまに見ると
「こんな場面あった?」
と新鮮な気持ちで見てしまいます。
一粒で何度でもおいしい。
なによりもこのアニメ
私には難解だったにも関わらず
かなり気に入っています。
ジブリ作品は全部好きですが
なかでも「もののけ姫」は
私のトップスリーのひとつです。
もののけ姫の時代
アシタカの生まれた村には
ヒイ様と呼ばれる老女がいます。
ヒイ様は巫女ですが
巫女がいて重大な決定を下す村
というとシャーマン卑弥呼の
邪馬台国(こちらは国ですが)
を思い出します。
そこまで古くないまでも
ヒイ様の髪形や服装は
飛鳥時代を思わせます。
そして
タタリ神となって彷徨ってきて
アシタカに呪いを残すナゴの守
元は猪の神ですが、
そのような存在と
彼らと人間の距離を見ると
自然が人間にとても近く
自然神がたくさん生きていた頃
という気がしてきます。
ところが物語が進むと
戦国時代を思い浮かべる戦場、
城塞のようなタタラ場と
石火矢と呼ばれる
鉄砲のような物が登場
タタラ場のリーダーエボシは
女だてらに袴で戦っています。
そして思い出すのが、
アシタカの村は
古(いにしえ)に戦に敗れて
山奥にこもって続いてきた
一族だということです。
タタリ神の呪いを受けたために
村の掟によって
生まれ故郷から追い出される
アシタカですが
そのような掟が残っている
アシタカの村の方が
実は取り残されているのです。
自然と人間の戦い
アシタカの呪い
サンの登場を経て
城塞のようなタタラ場
そこに生きる人々
タタラ場を襲う
もののけ姫サンとモロ一族
と物語は進んでいきます。
物語の全体を通して
描かれているのは
人間と自然なのですが
そこに時の権力者の
思惑や横暴によって
動く人たち
城塞のような
タタラ場の自治の攻防と
しし神退治が絡み合い
クライマックスへと
展開していくのです。
さて、ここまでは
まだ、福祉のお話は
出ていませんね。
この物語の中の
すばらしい福祉の世界は
次回で詳しくお話します。
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