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医学の進歩から新しい課題 延命治療とどう向き合うか

投稿日:2019年4月21日 更新日:

こんにちは!ノアです。

 

医学が進み

場合によっては
延命治療と生死の選択に

迫られる場面が
生じました。

 

そのことについて
考えてみます。

 

愛する人の生死の選択

高齢社会が進み
医学が進歩し

延命治療が
話題になることも
増えてきました。

 

改めて言うまでもなく
時間と死だけは

誰にでも
等しくあるものです。

 

最近はドラマや映画でも
年齢に関係なく

 

ある日家族が
病気や事故で

植物状態になったという設定が
出てくるようになりました。

 

それはドラマの中のこと

自分には縁のない話
誰でもそう思いたいですよね。

 

一方で本当は自分に縁のない
話でもないかもしれないと

思っている人も
いるかもしれません。

 

いつどこで誰に
何が起こるのか

それは人間が
どうこうできることでは
ないのですから
当然のことです。

 

もしも万が一
誰かの生死を分ける選択を
求められたら

あなたはこの選択を
することができますか?

 

命の選択をした人

Hさんは3年前に
ご主人を亡くした

母子家庭のお母さんでした。

 

ご主人に頼り切って
生きてきたということで

 

精神的にも不安定な
状況が続いており、

睡眠薬も手放すことが
できませんでした。

 

カウンセリングを
続けていましたが
なかなかいい方向に
向かいません。

 

私も何度か面接を重ねたある日

「この話、今までどうしても
誰にも話せなかったのですが」

Hさんは考え考え
話し始めました。

 

「私、夫の延命治療を
どうするか決めなければ
ならなかったんです。」

 

Hさんは言いました。

 

「先生に、私が決めなければ
ならないのですか?と聞いたら

奥さんしか決める人が
いませんよって、
そう言われて。」

 

Hさんは話しながら
こらえきれなかったのか
涙を流し始めました。

 

私はこの展開に内心で
かなり動揺していました。

 

彼女にかけてあげられる言葉を
自分が持っていると
思えなかったからです。

 

「本当は選びたくなかった。
誰かに決めてほしかったのに。」

 

きっと以前は
こういう決定を全部

ご主人がしていたのだろうと
わかりました。

 

Hさんはぽつりぽつりと
後悔や愚痴のような言葉を

口にしながら泣き続けました。

 

私はただバカのように
そこにいるだけでした。

 

「すみません。
こんな話をして」

そんなことも言いながら

Hさんはどのくらい
泣いていたでしょう。

 

やがて彼女は泣き止むと
鼻をすすり

「子供、帰ってくる。」
と言って立ち上がり
洗面所で顔を洗いました。

 

長い間泣いた後で
母に戻ったHさんに

私は何の根拠もなく
もう大丈夫なような
気がしました。

 

私がそう思いたかっただけ
かもしれないのですが

その日Hさんは
泣きはらした目で
笑顔で私を見送ってくれました。

 

本人たちの意志表明

私の父母は50代くらいから

「何かあっても、
延命は希望しないから」
と言っていました。

 

35年くらい前のことです。

 

脳死とか植物状態という言葉が
チラホラと出回りだした
そんな頃でした。

 

これにはきっかけがありました。

身近にいた知人が
40歳になったばかりで
突然倒れたのです。

 

すぐに専門病院に
緊急搬送されましたが

病院に着いた時は
もう顔色も生気を失い
かなり厳しい状態だったと
聞きました。

 

私の父が家族に頼まれて
医師からの説明に同席し

かろうじて
機械で生命維持をしていると
説明を受けたのですが

 

ご主人と最後の会話を交わして
まだ2時間も経っていないのに

奥さんが納得できるはずが
ないのは当然だったと思います。

 

付き添い続けて
家族が心の整理をするのに
1週間を要しました。

 

 

生死の選択

家族が生命維持装置を
はずしてもらうことを
選択するのに

1週間という時間が
長いのか短いのか
わかりません。

 

そんなことがあり
私の父母は

まだ若いからとか
もう高齢だからというのは
関係ないと思ったようです。

 

これは家族としては
大きな負担をしなくてすむ
意思表明でしたし

私はこのことを
今も父母に感謝しています。

 

高齢の親に問うこと

親が高齢になったけど

例えば何かがあった時
延命治療をどうするか

 

選択を迫られても
決められないと思う

という話を聞きます。

 

まだ、バリバリ元気な親なら

そんな万が一を聞いても
怒りだしそうですし、

 

かと言って
弱ってきている親には
なおのこと聞けません。

 

でも、個人的には
どこかで思い切って

本人の意思を
聞いておくことを
おすすめします。

 

それもできたら
親が元気な若いうちに。

 

なぜなら選択の場に立った時

この選択は
選ぶ側のダメージが
計り知れないからです。

 

自分で決めておく

最近は『終活』と言って
早いうちに色々なことを
自分で決めておこうという
考え方も出てきました。

 

これはとても大切なことです。

 

愛する人がいるなら
その人のために

自分で決めて
伝えておくことも
また大切です。

 

互いに対しての思い、

治療を継続することの意味や
経費の問題

色々な思いが巡るでしょう。

 

どんな状態でも
生きていて欲しいと願うのも
ひとつの選択です。

 

多くの人の努力の結果
医学が進んで

以前は助からなかった命が
救われるようになりました。

 

それは
素晴らしいことです。

 

さらにもう一方では
かつてはなかった

生死の選択を
しなければならなくなった

ということも
知っておく必要があります。

 

そして命の選択は
いつも苛酷です。

 

逝く側も
見送る側も

悔いを残さないように

 

その時に備える
勇気を持つこともまた

『生きる』ための
決心だと思うのですが

みなさんはどう思いますか?

 

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