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続発した車両トラブルはすべて贈り物だった!?

こんにちは! ノアです。

今日は奇跡的で素敵な体験談を
お話します。

ことの始まり

2年ほど前のことです。

250キロほど離れた
K市のお墓参りに行きたくなり、

従姉妹と日程を調整をして
半月前に列車の券を買いました。

 

田舎にいたので

ローカル線でF市まで行って
F市から特急に乗り換え、
K市に行きます。

 

ところが、割安になる切符が
F市からひと駅むこうの
A市からのものしかなく、

結局、A市からの
特急指定券を買いました。

 

しゃ、車両とらぶる?

当日、ローカル線でF市に着くと、
乗車する特急列車が来るまで
1時間以上の時間がありました。

 

折よくA市行きの普通列車があったので、
いつものように気分任せを発揮。

 

A市から特急列車に乗ることに路線変更!
A市まで普通列車で
ごとごと揺れることにしました。

 

そして事件は
A市に着いて間もなくおこりました。

 

駅構内アナウンスで、

K市行きの特急列車が
車両トラブルのため、
A市より特急の駅で四つも前の
I市に停車したままだと言うのです。

 

気まぐれをおこさないで、
初めに予定したとおり

F駅でおとなしくしていたら

K市行きをやめることも
考えた事態でした。

 

「今のところ、
動く見通しは立っていません」

 

ってアナウンスされても、あなた…

 

などどと思いつつ、
とりあえず駅をうろついても
しかたがないので

時間つぶしにショッピングモールへ。

 

30分ほどで駅に戻ると

「13時に代行バスを出します」

とアナウンスがありました。

 

従姉妹に連絡をしてバスに乗り、
約1時間遅れでK市に到着。

 

特急料金も払い出してもらい

「急ぎの旅でもないし
ラッキーということで」

と迎えに来た従妹と
話していました。

 

 

 

特別な車両

お墓参りをして
楽しい時間を過ごした私は、

翌日、従妹に送ってもらい
駅に行きました。

 

K市の駅では今も駅員さんが
改札で切符にはさみを入れます。

 

「K市の駅も変わらないね」
などと考えたのですが、

実はこの変わらない駅が、
私にとっては
大きな意味があったのです。

 

ホームに立つと、
駅裏にある公共施設が目に入りました。

図書館がある2階ロビーで、
さっき別れた従姉妹が
手を振っています。

 

私も手を振り返したところに
列車が来ました。

 

車両を見て
「えっ?これ、乗っていいの?」
瞬時に思いました。

 

なんだか乗ったことのない
特別な車両に見えたのです。

しかしほかの人が乗るので、

私も「えい!」と乗車しました。

 

明らかになった真実

握った切符で
自分の席を確認して座ったところ

男の人が一人来ました。

 

ちょっと前の私のように
手には切符を握り、

しきりに私の席の番号と、
自分の切符を見比べています。

 

まさか、ダブルブッキング?
このコンピュータ管理の時代に?

 

「こちらの席ですか?」
聞いてみるとその男性は

「そうなんですけれど…」

と戸惑うように私に切符を見せ、

私も念のために
自分の切符の番号を確認。

 

二人で同じ席であることを確認すると

その男性は空いていた
私の後ろの席を見て

「大丈夫です。
あとで車掌さんに相談しましょう」

と言ってくれました。

 

なんだろう、
今回の旅のトラブル続き…

そんなことを考えながら、
私は自分の切符を隅々まで確認し

「あれっ?」声が出てしまいました。

 

まさか、まさか…
どきどきしながらスマホを出し.....
内心で

「えーっ!!!」
違ってたのです、
切符の日にちが!!

 

じゃあ違っていたのは私だ!

 

席を譲ってくれた男性に
慌てて事情を説明。

 

「いいですよ。とりあえず」

と言っていただき、
私は権利のない席に座りました。

 

今乗ったK市の駅、
自動改札だったら
通れなかった?

 

そういえば
この券を買った時に、

帰りの切符が、
行きの切符の次の日なのを、

確認したよね?

 

ということは、
昨日使ったのは
今日の切符だった?

 

昨日は列車トラブルがあったから、
A市でも自動改札を通ってない…

 

こ、これって、
ラッキーって言っていいの??

 

そんな思いが頭の中を
ぐるぐる、ぐるぐる、
いつまでもぐるぐる、ぐるぐる。

 

これで終わらなかった!!

ほどなく検札に来た車掌さんに
事情を説明しましました。

 

車掌さんはにこりともしないで

「わかりました。
別の車両にご案内します」

と私に告げ

「お客様はこちらの席に
お戻りください」

と席を譲ってくれた男性に
言いました。

 

その時私は、
自分が間違えたのにも関わらず、

車両まで移動?
この車両に空き席ありそうだけど…

 

などと思ったのですが、

 

自分が弱い立場なのは
わかっていたので、

おとなしく荷物をもって
車掌さんについていきました。

 

車両を数台抜け、

グリーン車を通り、

階段を降り、

 

えっ、階段?

 

こ、これはラウンジカーというやつ?

 

それがなぜここに???

 

階段をのぼり…

 

連れて行かれたのは
最後尾!!!

 

車掌さんが
車両のドアを開くと、

広々とした
解放感あふれる空間が

広がっていました。

 

各席の窓も大きく、

最後尾も後ろの景色が
全部見渡せます。

 

ただし、その車両は…

「好きな席を
使ってください」

車掌さんが言いました。

 

「す、好きな席を
使っていいのですか?」

私は思わず声が上ずりました。

 

だって、
その車両は
寒々しいくらいに

ガランとしていて…そう、
無人だったのです。

 

「だれも使う人は
いませんから」

車掌さんははじめて
ちょっと笑いました。

 

小心者の私は、
車両の一番前に座りました。

 

その時。
従姉妹から

「すごい列車だね」
とメールが来ました。

 

「また、車両トラブルでも
あったのかな?」

「いつもと違うリゾート列車の
車両だよね?」

 

次々とくるメールに、

私はだれもいない車両をいいことに、

従姉妹に電話をして、

興奮したまま事の次第と、
状況を説明しました。

 

とにかく誰かに
聞いてほしかったのです。

 

列車はその間に
スイッチバックの駅に到着。

 

最後尾だった私の車両は、
先頭列車になり、

運転手と私だけを乗せ、
快適に走り続けたのでした。

 

やはりこれは…

 

運がいいとか、
運が悪いとか、

言ったり聞いたりすることが
ありますよね。

 

私はあまりくじ運がいいほうでは
ないようですが、

ほどほどに
「ラッキー!」
という体験もしてきました。

 

しかしさすがに、
ここまでのラッキー続きは
体験したことがありませんでした。

 

もしかすると、
お墓参りを喜んでくれた
あちらの世界の人たちが、

そそっかしい私の尻ぬぐいを、
あの手、この手で
してくれたのかもしれません。

 

そういえば、
伯父も、従兄弟も、祖父母も、
みんな、甘えん坊だった私を
随分かわいがってくれました。

 

だから、最後のリゾート列車は、
「来てくれてありがとう」
という優しく素敵な贈り物だと
思っています。

 

 

 

 

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