北海道はフロンティア 気になる閑話

北海道の小さい島もワンダフル!町の挑戦

投稿日:2018年12月7日 更新日:

こんにちは!ノアです。

北海道の日本海には
島が5つあります。

そのうちの
小さい島をご紹介します。

厳しい自然の過疎の島

札幌市から海岸線を
北上すること約185㌔

日本海に面した
羽幌町という町があります。

その町から沖に約30キロ
天売島(てうりとう)があります。

人口約300人
面積5.5K㎡

プラプラ歩くと
すぐに島の端です。

孤島ですから
生き物も限られており

「蛇を見たら、
それはマムシだから。
気を付けた方がいいよ」

地元の人に
そう言われました。

宿泊すると
取ったばかりのウニが
二つに割った姿で
出てきます。

診療所はありますが
対応が難しい病気やけがになると

ドクターヘリや
自衛隊のヘリコプターが
急病人を迎えに行きます。

仕事で行くと
何日も海が荒れて
帰れなくなることもあります。

実はこの過疎の島は
世界的にも貴重な
鳥の繁殖地でもあるのです。

 

オロロン鳥がいなくなる!

オロロン鳥。
聞いたことがありますか?

その鳴き声が
オロロン、オロロン
と聞こえるから
オロロン鳥

ウミガラスの一種です。

1938年天売島には
4万羽以上のオロロン鳥が
いたと言われています。

繁殖地は主に北の方で、
北海道にも何か所か
繁殖地がありましたが
次々と絶滅。

今では天売島が
日本で唯一の
オロロン鳥の繁殖地です。

オロロン鳥は
絶滅危惧種に指定され

1999年から2007年まで
2002年を除いて
雛は一羽も生まれませんでした。

私が初めてこの島に行ったのは
1970年頃ですが

当時でも
遊覧船で島を回ると
空一杯に飛び交うのが
見られました。

ふんが落ちてくるので
みんなタオルをかぶっていました。
(それでも見に行った)

その頃すでに急激な減少が
心配されていたようです。

原因は餌資源の減少とも
カモメやカラスにより
卵や雛が食べられるから
とも言われていますが

特定に至っていません。

二回目に行ったのは
5年前でした。

子どもの頃に
信じられないほどいた
オロロン鳥の姿は

とうとう見ることが
できませんでした。

 

ウトウの世界一の繁殖地は天売島にあった

天売島はオロロン鳥のほかにも
ウトウの大繁殖地です。

毎年約100万羽が
繁殖すると言われており

繁殖地としては
世界最大規模です。

島の南にはウトウの巣穴が
点々と空いていて

そのあたり一面は
穴だらけです。

5月になると同じつがいが
毎年同じ巣穴に帰り

そこで卵を産んで雛を育て
7月に雛と共に去っていくのです。

6月から7月の日没頃
巣穴のあたりにいると

一日かけて取ってきた
雛に食べさせる餌を
口いっぱいに入れた親鳥が

次々と巣穴に
帰って来るのですが

巣穴のところでは
その餌を横取りするため

オオセグロカモメが
待ち構えています。

できるだけ巣穴の近くに
急降下するのですが

地面に降りるなり
一斉にカモメが襲い掛かります。

空にはカモメの隙を狙おうと
帰ってきて待機する
ウトウがどんどん増えてきます。

上手に巣穴に飛び込むウトウ

よたよた巣穴に向かう間に
餌を取られてしまうウトウ

ほかのウトウが襲われている間に
巣穴に逃げ込むウトウ

中にはカモメよりも人間の方が
安全と知っていて

人間の通路に降り立ち
藪を抜けて巣穴に帰る鳥もいます。

上を見ても下を見ても
繰り広げられる

生きるための戦いに
息を飲みます。

それは壮大で
生きることの賛歌さえ
聞こえてきそうな風景です。

島ではウトウの繁殖期間中
17時以降はマイカーでの
この地域への立ち入りを禁止し、

20時までには
この地から立ち去るという
ルールを定めて

この自然の営みを
守っています。

 

町ぐるみの取り組み

羽幌町では
1992年から野鳥の保護のため

島で繁殖し増加している
野良猫対策に乗り出しました。

オロロン鳥は
繁殖地域が海岸の
崖の上であることから
猫の被害はないようなのですが

ウトウは猫の被害が
避けられないことから
この取り組みをはじめました。

はじめに行ったのは
野良ネコの去勢手術です。

その後時間をかけて
住民への説明会を行い

飼い猫の登録制度を作り
2014年からは野良猫の
捕獲作戦に乗り出しました。

捕獲された猫たちは
去勢手術やワクチン接種も行い

人に慣れさせるため
預りボランティアが
訓練を行い

譲渡会で里親を募集します。

海鳥の命も猫の命も守る
この島猫対策は

身近で繰り広げられる
生きるための戦いに

人間が干渉しない
人間と一緒に入ってきた猫を

この自然の営みに
干渉させないための試みとして

高く評価されるべきことと
思います。

いかがですか?

自然厳しい小さな島。

その島で繰り広げられる

『大スペクタクル命の戦い』

目の当たりにすると
あなたの人生観が
変わるかもしれませよ。

 

 

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