こんにちは!
ノアです
みなさんは時代劇を見ますか?
時代劇のイメージ
「時代劇」というと
真っ先に浮かぶのは
「水戸黄門」
「暴れん坊将軍」
「必殺仕事人」
あたりでしょうか
いずれも「勧善懲悪物」
と言われる
弱気を助け「悪」を切る
物語です
私の父は
「この単純明快さがいい」
とよく言っていました
昨今ですと
女性受けとしては
恋愛要素も入った「大奥物」
(ちょっと毛色の違う
男女逆転大奥もありますが)
あとはNHKに代表される
「大河ドラマ」
私は日本史を
これで学習しました(笑)
でも今回あげた
ふたつの時代劇は
「家族への想い」と
「武士の誇り」の狭間で
「愛する家族を守りたかった」
武士の話です
『壬生義士伝』
「壬生義士」と言うと
「新選組」ですね
主人公はもと南部藩の武士
吉村寛一郎
貧困にあえぐなかで
妻子のために脱藩し
お金のために
新選組に入った剣豪
最期は幕軍の負けを悟り
帰藩を望んで満身創痍で
南部藩の屋敷の門をたたきます
原作は浅田次郎
映画では主人公を
中井貴一さんが演じました
主人公を迎えた旧友は
「武士の恥」と
切腹を命じますが
主人公は最後まで切腹を拒み
生きて帰る希望を抱いたまま
息絶えます
これだけのストーリーです
『一命』
こちらの舞台は
1600年代の江戸
大名井伊家の屋敷です
江戸幕府が落ち着き
太平の世にあって
巷には浪人が溢れています
妻子を医者に診せるため
「武士の魂」と言われた
刀も質に入れてしまい
狂言切腹を目論んだ若武者
千々岩求女が
井伊家の玄関に現れました
切腹で屋敷が汚れるのを嫌う
大名家から
いくばくかのお金をもらって
追い払われるためなのですが
狂言切腹に取り合わない
井伊家の家臣たちに
竹の刀での切腹に
追いやられて
苦しみながら果てます
それを知った舅の
津雲半四郎が
井伊家の屋敷を訪ねて
命を懸けて
婿に起こった出来事や
「武士の名誉」を問うという
ストーリーです
千々岩求女を俳優の
瑛太(現 永山瑛太)
舅の津雲半四郎を
市川海老蔵が演じ
三池崇史監督が
映画を作っています
二作品の相違
今回ご紹介した映画は
「愛する家族を守りたかった」
武士の話
とお話しました
大きな違いは
吉村寛一郎は実在し
津雲半四郎と千々岩求女は
フィクションという点です
そのためなのか『一命』は
映画全体に
フィクションらしい緊迫感があり
『壬生義士伝』の方は
キャストの性格なのか
見ていても妙な安心感が
感じられます
テーマはいずれも
「家族への愛」と
「武士の名誉」の選択ですが
このように根本では
まったく異なる性格を
秘めた2作品です
秋の夜長に
ご紹介した
2本の時代劇は
いずれにしても
しっかりした力量をそなえた
監督と俳優の作品で
見ごたえもあります
普段は時代劇など
まったく見ないあなたも
たまには秋の夜長に
時代劇はいかがですか?